欲とどまることを知らず

あと1か月ほどで社会人半年になる。最近は勤務時間が遅いということもあり、あまり書き物をしていなかった。ただ、書き物をしていない1番の理由は、職場で必死になり出して疲れて帰ることが多くなったことだ。

休日も忙しい。平日休みの俺に合わせて会ってくれる人やリモート飲み会してくれる人、積み残した家事(実家暮らしなのでそこまで多くない)、ギターの練習、たまに社内課題…寝る間を惜しんで、とはいかないまでも多忙と言って差し支えないだろう。

さて、そんな日々の中でずっと考えていることがある。それは、このままこの会社で頑張るか、それとももっと自分の才能を活かせる場所を探すかということである。

正直、今の仕事が楽しくなって来たのは最近のことだ。月初に上長から叱咤を受け、それからというもの、このままではいけないと右も左もわからないなりに日々足掻いている。

おかげで、成長を感じられる瞬間がたまにある、そんな8月だった。怒られもするが、上司にもいろんな話をしてもらえるのが嬉しい。このまま成長すれば5年後くらいにはそこそこいい役職に行けそうな気もする。

ただ、今の仕事が俺の内なる才能を活かせるものかと言うと、そうではないような気がしてきている。

そもそも自分の才能に気づいたのはごく最近のことだ。その才能は2つ、「コーチング」と「ポジティブシンキング」である。この2つは結局どの仕事にも必要な能力かもしれない。

しかし、それはあくまで「金を生み出す行為」ではない。一般企業にいる限りは「売る」ことと「拡大する」ということに集中しなければ意味がない。特にコーチングは一人一人に合わせた指導を求めれば求めるほど、オペレーションを簡略化出来なくなるため「拡大」という面からは遠ざかっていく。

これらのことを考慮すると、俺にとっての適職は教師や塾講師、心理カウンセラーな気がしているのだ。根本的な部分で俺はあまり資本主義的な仕事に向いていないのだ。

ただ、正直好きなことして生きたいという欲もある。今の社会ではライブなんて到底出来やしないが、1バンドマンとして生計を立てて生きれたらどれだけ素晴らしいだろうと、ギターを弾いているときは空想している。

今の安定にすがりつきたい、自分を活かし切りたい、夢を追っていたい…欲は尽きない。そして、そうしようと頑張るのに邪魔な睡眠欲、食欲、性欲…と言った欲も、これまたとどまることを知らない。それら全てを俺は食い尽くして生きたい。この「若さ」という短い期間を使って。

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