第4回 私が見た「生きる」~大川小学校 津波裁判を闘った人たち~

このnoteはドキュメンタリー映画「生きる」~大川小学校 津波裁判を闘った人たち~の監督である寺田和弘に届いた、映画を観た方からのコメントを紹介していきます!第4回目は,防災活動を続けられている中川明さんです。

これまで、私は、保護者会の議事録など多くの情報は「文字」による情報を目にしてきました。拝見した映画は、本当に、衝撃でした・・・言葉では「こう」と言い表すことはなかなかできません。真実の追及のため、親ならだれも思う、なぜ、愛する子供はこのような形で人生の幕を下ろさなければならなかったのか。あのとき何があったのか。知らなけければならないという想いを改めて共有しました。今日、今野団長がおっしゃっていたように、また、大谷さんのお言葉にあるように、「学校が子どもの命の最後の場所になってはならない」この状況を根付かさなければならない。そして、この映画を多くの教育関係者、全国の行政(教育委員会)と学校現場のみなさんに見ていただきたいと、切にそう思いました。

試写会では元原告団長の今野浩行さん、現在の共同代表の只野英昭さんとZOOで繋ぎ、話を伺いました。

中川さんが今野団長がおっしゃっていたというのは以下のような発言でした。

「亡くした子どもというのは二度と返ってはこないんですね。不本意ではあるんですけども、子どもの死をせめて教訓にしてもらって、二度と同じようなこういう悲劇が起こらないような社会、そういう体制をぜひ作ってほしい。我々の願いはそれしかないんです。本当は子どもの命を返してほしいというのが本音なんですけども、もうそれはできないことは分かっているんで、せめて教訓にして同じような命を亡くすような子どもが、我々の場合は学校管理下という、もっとも安全で安心できる場所で起きた事故なんです。学校管理下で二度とそういうことが起こらない、そういう体制をぜひ作ってほしいなと願いはそれだけですね。そのためには我々の裁判は終わりましたけれど、裁判が終わっても伝える活動をやっていく、まだまだ活動をしていくということなので、それが皆さんに伝わればなと思います」

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