第3回 私が見た「生きる」~大川小学校 津波裁判を闘った人たち~

このnoteはドキュメンタリー映画「生きる」~大川小学校 津波裁判を闘った人たち~の監督である寺田和弘に届いた、映画を観た方からのコメントを紹介していきます!ぜひ、映画が公開されたら見てください!!そして、コメントをお寄せください!!!

第3回目は4月15日の完成試写会に参加してくださった、髙木智子さんです。試写会翌日に感想を頂きました。


昨日は試写会に参加させていただき、ありがとうございました。未曾有の大災害の中で失われたたくさんの命の中に、助かるはずだった74人もの幼い命があった、しかも一番安全であって欲しい学校の管理下で。
その重い事実を前にしたときのご遺族の怒りと悲しみ、想像を絶します。
なぜ、どうして、どんな状況で、知りたいことがたくさんあるのに全くそれに応えず、むしろ事実と異なることを事実にしようとする行政側の対応にさらなる絶望を重ねられたこと。
その感情があらわにされる場面は多くはなく、他の手立ては無くなり訴訟という手段に出るしかなかったこと、そしてそのためにどのようにして準備し、戦っていったのかの記録が続く映像。
その戦い方こそがご遺族の気持ちそのものであると感じました。
「この判決がなかったならば、1万7,000余りの犠牲者を生んだ東日本大震災は、何も日本社会に教訓を残さなかったことになってしまっただろう」との言葉がありました。そう言わしめてしまうほど何も学ばないぐずぐずのこの国で、絶対残さなければならなかった記録を映画という形で残してくださり、ありがとうございます。
試写会後のトークでご遺族から、これからが始まり、と言うお言葉がありました。
それは私たち全てにも向けられた言葉と思います。
私たち全てが当事者、それを自覚する人間でありたいと思います。


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