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「動物について伝える」仕事につきたい

みなさま!こんにちは!
沖縄こどもの国で、現在広報&教育普及を担当しているかなおと申します。
このゆんたくコミュニティのブログで何を書こうかなといろいろ考えていました。
そこで思いついたのが「伝える」ということ。
この沖縄こどもの国に勤めて約17年、飼育員、教育普及そして現在の広報&教育普及という仕事をおこなってきましたが、その間「伝える」という仕事に一貫して関わってきたなと思い、それをテーマに書かせていただこうかと思いつきました!

なぜ「沖縄こどもの国」で働こうかと思ったのか。
それは、「自然や動物のことについてもっとたくさんの人に知ってもらいたい!」と思っていたからです。

20年前、本土から沖縄へ。
動物のことを勉強したくて大学入学とともに、沖縄へ移住しました。
沖縄の自然を満喫、楽しくてしょうがない毎日でした。
そんな大学生活も終わりとなり、卒業後も動物や自然に直接関わることができる仕事につきたいと考えていました。

同級生のコウモリ捕獲調査のお手伝い(コウモリの捕獲には許可が必要です)

…でもですね、私「動物園」が嫌いだったんです…。
広い自然の中でくらす野生動物たちがスゴイと思っていたので、檻の中にいる動物たちにすごく違和感を感じていたのです。
動物園で働きたい!と思っている方がたくさんいる昨今、大変申し訳ないのですが、最初は「良い仕事が見つかったら次にいこう」と軽い気持ちで沖縄こどもの国で働き始めました。

そして初めてついた仕事が飼育員。
初めての飼育担当はエゾヒグマやコンゴウインコ、イノシシ、オリイオオコウモリなどでした。

昔のクマ舎(エゾヒグマのナナ)

当時、私と同じ担当だったのはベテランのとても尊敬できる飼育員さん。
飼育員の「飼」の字もわからない私が「やりたい」と言ったことに対して、その先輩飼育員さんは的確なアドバイスをしつつ、いろいろなことにチャレンジさせてくれました。
それは「動物園」がすごい場所だということを気付かせてくれた一因であり、今もとても感謝しています。
少し話がそれましたが、毎日、目の前の動物たちの健康管理をしつつ、時にお客さんと話していると「あ、みなさん、全然動物のこと知らないんだなぁ。でも、この展示を見て興味を持ってくれている!」ということに気付きました。

クマのワンポイントガイド。
同僚飼育員がクマ役をやり「山でお菓子や食べ物を捨てたらどうなるか」をガイドしました。

動物園は一生に最低三回は訪れる場所といわれています。
こどもの時に、次は自分のこどもといっしょに、そして自分の孫といっしょに。
そのくらい気兼ねなく「遊びにいける場所」ということです。
もちろんレジャー施設の選択肢のひとつということになりますが、来園していただければこっちのもの!
動物や自然について興味がないんなら、興味を持ってもらえるようなきっかけを私たちが作ることができるということ。
そのきっかけを作ることができるかどうかは、動物園で働くスタッフ次第じゃないですか!
動物たちが日々健康にいてくれるように飼育管理するはもちろんのこと、動物がすごく魅力的に見える展示を作る、動物のことをもっと知りたくなるような教育普及プログラムや企画展を作るなどなど。
動物に直接関わることができて、さらにそれをいろいろな人に伝えることができる、とてもすごい職業だということに気付いたのです。
ということを繰り返しているうちに、ずっぷりと動物園の世界にハマっていってしまい、今にいたります。

ゆんたくコミュニティ記念すべき初ブログは私自身のことを書かせていただきました。
こどもたちやその親御さんによく質問されることのひとつ「どうして動物園で働こうと思ったのですが?」について、私なりのお答えをお伝えいたしました。
最初にお伝えした通りテーマは「伝える」。
動物のことはもちろん、沖縄こどもの国の様々なことを伝えていきたいと思いますので、もし何かリクエストがありましたらコメントいただけたら幸いです。
これからもよろしくお願いいたします♪

※このブログは、2021年11月に沖縄こどもの国ゆんたくコミュニティにて掲載されたものを再掲しています。

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