野生動物たちとの距離
動物園は自然への入り口、野生動物たちと私たち人間、お互いのことを理解する場所でもあります。
近年私たち人間は自然界との距離をあまりにも縮めすぎていて、いろんな不都合な事が起こっています。
例えばわかりやすい例として、様々な感染症があります。これは、元々野生動物が持っていたもので、彼らの住んでいる場に人間が入り込み感染した「動物由来感染症」と呼ばれるものです。
動物たちは長い年月をかけて免疫を獲得し共生していますが、そうでない動物は免疫を十分獲得するまで不都合が起こります。
野生動物との距離を適切に保たないと、この様なことが起こってしまいます。
他にも自然環境破壊がもたらす地球温暖化など、バランスが崩れてしまったために、地球上にいる生物達に沢山の不都合が起こっています。
動物園で動物たちを身近にみていると、同じ地球上に生きる者同士だからでしょうか、「ホッとする」でしょう。
長い歴史の中で、人間は、いえ野生動物たち同士も一定の距離をおいて過ごしてきました。
お互いに不都合のないように距離を置く。
そんな思いやりも意識しつつ、動物園を楽しんでいただければと思います。野生動物との距離については機会があればまた触れてみたいと思います。
※このブログは、2022年2月に沖縄こどもの国ゆんたくコミュニティにて掲載されたものを再掲しています。