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大自然のエネルギーと人間本来のパワー

数年前に沖縄の離島・西表島(いりおもてじま)に行ったとき、一番最初に連れて行ってもらったのが「マングローブ」のトレッキングだった。

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旅の前に動画で観せてもらっていて、「なんだかすごいぞ・・・日本じゃないみたいだ・・・」とは思っていたのだけれど。

実際に小さな船に乗ってマングローブの中を進んでいくと・・・

樹木たちがしゃべっている。

もう、絶対に、絶対に、そう。確実にそうだと感じた。

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私は特に霊感があるわけでもないし、動物や植物と話したりできるわけでもない。

だけど、西表島のマングローブの樹木たちは、しゃべっていた。それはわかった。疑う余地はまったくなかった。話し声が聞こえてきそうだった。

あのパワーのある大自然の中に足を踏み入れると、普段都会で暮らしている私ですら、そのエネルギーをキャッチできるのだ。

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島の人に話しを聞くと、とにかく西表島は太陽のパワーと土地のパワーがすごいのだそう。

スイカを食べて種を土の上に蒔いておくとスイカが育つ。

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挿し木で花が育つ。

そして、大きな台風がやってくると、すべてが吹き飛んでしまうこともある。

まっさらなとことから、また始める。

その繰り返しだ。

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そんな土地に住む人たちからは「生命力の強さ」を感じた。

都会で言う「物にとらわれない生き方」なんていうような生半可なものではない。

「米さえあれば(育てば)生きていける」

このベースがどっしりと自分の中にあるから、生命を存続するための種々の不安がないのだ。

だから外側のことにとらわれることはない。自分自身で感じて、決めて、生きていける。そんな力強さとパワーだ。

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どうも生きるパワーが弱くなってしまっている、そう感じるときは、沖縄の離島に足を運んでみるといいかもしれない。

自分の中にもきっとある本来の人間のパワーを思い出し、エネルギーが湧き出てくるかもしれない。

沖縄旅ノート

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