支援事例「M&Aで新規事業をしたい」
事業の目標 社員と共有
◆ 企業名 有限会社パルス物流
◆ 業 種 運送業
◆ 所在地 浦添市
◆ 資本金 2千万円
◆ 創 業 1996年3月
◆ 従業員 24人
【相談】
物流会社を経営しているが、新たに琉球ガラス製造販売事業をM&Aし、新規事業展開を考えている。今後の事業運営の在り方や現状のマーケット分析方法などを伺いたい。またネット販売の広告展開の基本を知りたい。
【回答】
1996年から一般貨物自動車運送事業を行なう有限会社パルス物流は、2019年に創業者から新垣大氏に事業承継した。コロナ禍も乗り越え、23年8月に観光関連事業者から琉球ガラス製造販売部門をM&A、株式会社大屋(うふや)を設立した。
新規事業は現事業とは業態や業務内容が大きく異なる。新ビジネスの展開手法、市場分析、今後のEC展開や広報・広告の仕組みについて相談に来られた。
相談者は物流事業の「BtoB」(企業対企業)から、新事業の琉球ガラス製造・販売の「BtoC」(企業対消費者)への展開に戸惑いを感じていた。そこでネット販売、引き出物卸、レストランなどのオーダーメード製品卸、カタログ会社との連携など多様なマーケットについて説明した。ネット販売はプラットフォームや市場・販路も紹介させていただいた。
M&Aによる新規事業構築は(1)経営者同士の相互信頼関係(2)財務状況の理解とリスクリサーチ(3)既存従業員や新規人材のケアマネージメント―などが重要になる。経営者は企業の成長方向性や将来の目標を関係者全員に明確に示す事が必要である。5年後の成長目標の設定、逆算して毎年実施すべきことを定性と定量に分けて事業を組み立て、可視化して共有する事をアドバイスした。
相談後、ビジネススキームを作成し、店舗運営の社員教育を実施、賃金も改定した。インバウンドの増加で店舗販売が伸び、2期目も順調に売り上げを伸ばしている。ホームページも開設し、SNSやECの連携も視野に入れている。まだまだ課題も多いが、ゴールを見据えて一つ一つ解決していく予定とのこと。今後も経営者に寄り添い、課題解決をサポートしていきたい。
問い合わせは琉球ガラス王国・大屋(うふや)https://www.ryukyugarasu-ufuya.co.jp/contact/
(県よろず支援拠点コーディネーター・大久保竜也)
※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098(851)8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。
詳しくはコチラ >> https://yorozu.ti-da.net/e12772526.html
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