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支援事例「教育関連で創業 テスト運営したい」

令和 5 年 3 月 12 日 沖縄タイムス経済面掲載

実感伴う計画立て準備

 ■ 企業名 非公表
 ■ 業 種 教育関係
 ■ 所在地 創業前
 ■ 資本金 創業前
 ■ 創 業 創業前
 ■ 従業員 創業前

【相談内容】
 相談者は現在就業中だが、教育関連分野で創業を目指している。自身が実現したいことは明確でこだわりたい一方で、商売として成り立つかどうかは慎重に見極めたい。開業前のテスト運営の相談に乗ってほしい。

【回答】
 相談者は現在、教育関連業界に就業中で、数年以内の独立開業を目指している。子育ての経験や自身のキャリアを生かした理想とする教育ビジョンの実現を模索している。教育の理想は明確にあるものの、事業として成り立つかどうかは見当がつかないということでご相談いただいた。
 相談者は、自身をかなり慎重な性格と自己評価していて、開業ありきで急ぐ拙速を避けたいと思っていた。事業の運営も含めてテスト的取り組みを重ねて事業感覚を掴み、納得できる計画を立てたいと考えている。そこで、収支面のバランスを見据え、まずは教育プログラムの企画立案から実践までの運営シミュレーションを少しずつ行うことを提案した。
 最初に、実際の教育計画の内容、受け入れ生徒数や開講の頻度、教材の作成・選定などについて、どのように考えているかの聞き取りを行った。ヒアリングした内容を基にして、一緒に運営の形を組み立ててみた。次に、テスト開講のスケジュールを検討して、クラスの開講時期と期間を決めていった。開講に向けてどのような準備をどれくらいの期間をかけて進められるかを明確にする。
 開講にあたっての生徒募集の手段や募集内容の検討も行った。教材費と会場使用料の実費のみを徴収するとはいえ、メリットがなければ受講者は集まらない。細かい課題を一つ一つ明確にしていきながら、約1年間のテスト運営を行った。
 相談者はテスト運営の実績や受講者アンケートなどを基に事業計画の作成に着手した。ご自身の教育面での理想と事業継続が可能な収支計画を、実感を伴って組み立てることができた。現在は現実的な計画をもとに新たな課題に向き合っている。
 商売はスピードが命だと言われる側面もあるが、無計画に走ってしまった結果、事業継続を諦めざるを得ないケースも珍しくない。今回の相談者のようにテストを重ね、実感を伴った計画を組み立てて着実に創業準備を進めるしタイルは失敗することはほとんどないと思わせる相談事例であった。
(県よろず支援拠点コーディネーター・堀家盛司)

 ※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098(851)8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。

詳しくはコチラ >> https://yorozu.ti-da.net/e12464547.html


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