自我だけになりたいとき

もう音楽を聴くとなったら
自分を励ますときだけになっちゃった

仕事に行く前
目的地へいくまでの長いドライブ
取り掛かるまでに時間がかかる皿洗い

体が勝手に動く単純労働

やなことを我慢する
一日やらないと進まないから
やるために
ガソリン
やるためにスイッチ
動くため
生きるため音楽

なんでもいいから休みたいと
心の奥で
ずっとずっと自分で自分に話しかけてたよね
悪いと思ってたから小さい声で
何度も何度もね

誰にも会いたくないよね
誰の顔も伺う必要なんてなかったよね

だけどね
沢山愛情受けたのわかってるから

全部返したいんだよね
してもらったこと嬉しかったから
全部恩返ししたかったんだよね

けどちょっと疲れちゃったね

おつかれ自分
愛してるよ自部
ごめんねずっと、特に最近は、自分のこと大切にしてなかった

後回しにしてた
自分の部屋、片づけたかったよね
要らないもの、全部捨てたかったよね
疲れたら眠いんだもん
時間がほしかったよね
ごはんは作りたいし
仕事するとできないことばかりで
出来ないことをすると消耗すんだよな

この部屋も、仕事も全部捨てて
どこ行きたいよ？
京都？
本当に好きな街は？
都会？アスファルト？コミュニティおばけ？？

自分の機嫌が取れる場所は砂浜だから泣けてくる

もう誰のせいにもすんなよ
人のせいにも、自分のせいにもしない

たまにこうやって書いて吐き出そう

自分だけになりたい

社会との関係
他者との比較
誰が結婚した
あの時の失敗
人は一人で生きられない絶望
私自身の甘え

特になんの思い出も残らない
残せない歌だからこそ
心を隔離したいときは
アジアンカンフージェネレーションを聴くんです

アジカンの曲には思い出が一個だけしかない

バイト帰り夜中0時頃
自転車が走れないほど雪が降った

いつもの公園は真っ白な雪景色で
桜のように雪が舞っていた
オレンジ色の街頭が雪のスポットライト
私の影と雪の影が円を描くように
追いかけっこしてた

あまりにきれいで笑い声がでた
ストリングスに合わせて雪と踊った

楽しかった
そんなあり得ないほど純粋で心から楽しい自分は
自我たった一つだった

こんなに人に囲まれても
文明に助けられて
資本主義の最高潮
無駄な労働しててもさ
私が結婚しても
子供ができても
誰かの介護しても
神に祈ってても
そのようにされてもさ

やっぱりあの時の一人ぼっちには叶わない

だから私は何の励ましもほしくないとき
ひとりになりたいとき
自我だけがいい時

アジアンカンフージェネレーションを聴きます。