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No.1244 enjoy!

「次回、3か月間の血圧の推移グラフを見せて下さいね!」
 
10年近く担当医としてお世話になったお医者さんが定年退職されました。話す口調も早ければ診察も早く、小一時間待っても診察は5分以内。問診しながら入力する作業と、足の腫れの確認と、聴診器を胸部から腹部にあてるのと、パソコン画面での資料を見ながらの助言と、次回の予約をパソコンに打ち込む一切を含んだ時間です。手際のよい、無駄のない、お医者さんでした。「次回から担当者が変わりますから」と告げられていました。
 
新たに担当になったのはマスクの上からの判断ですが30代前半の女医さんでした。最初だからか、私の顔を見ながらじっくり時間をかけて話を聞いてくれました。その結果、
1.間食は努めてしないようにしましょう。
2.水分をしっかりとるようにしましょう。
3.塩分摂取が多すぎるので控えましょう。
4.運動は積極的取り入れていきましょう。
5.3か月間の血圧のデータをとりましょう。
という「五か条」を仰せつかり、私は「ハイッ!」と、人生で一番良い返事をしました。何だか、本当に心配をしてくれているように思い、嬉しかったからです。
 
まず、血糖値が予備群(予備軍?)のエリアをウロウロしており、甘いもの厳禁(間食不可)のお達しをにこやかな笑顔で告げられました。「両刀使い」の特技は封印です。
 
また、ここにきて、血液検査のデータから「他人の倍近い塩分摂取量」を指摘される始末です。考えて見たら、みそ汁も、ラーメンも、うどんも、そばも、そのスープを最後の一滴まで飲んでしまうのは、口ぎたない上に貧乏人根性が染みついているからです。
 
まあ、10%くらいは、作ってくれた人に対する心遣い(残すのは申し訳ない)もあっただろうと思います。しかし、自ら病気を呼び寄せているほどだとは、少しも気づいていませんでした。大いに反省しました。
 
今までしてこなかったことを、意識してやり始めるわけですから、身体のためとは言え何だか後ろ向きな意識に思われ、いささか苦痛にはなりますが、さして難しい宿題が与えられたわけではありません。久々に生徒さんの心もちを追体験する日々です。
 
人生で一番良い返事をしてしまった手前もあります。3か月後には、女医さんの眼がデータの改善具合で驚きの目に変わることを楽しみに、「援護してくださる女医さん」と一緒に、「enjoy」しながら体調を整えていきたいと思います。


※画像は、クリエイター・茜町春彦さんの、タイトル「時計 de 血圧計 @Bing+プロンプト」というAI生成画像の1葉です。明るい気分になれます。お礼を申し上げます。