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No.1270 はい、チーズ!

昨日の午前10:40~11:25放送の「鶴瓶の家族に乾杯」(6月10日の再放送)は、「木村カエラ大分県日田市の旅!」の前編でした。
 
鶴瓶さんとカエラさんが日田市を訪れ、地元の伝統工芸品を探して回ります。スナックのママさんや、日田祇園の山鉾の人形師や、小鹿田焼という伝統的な陶器店の店主との出逢いの後に、鶴瓶さんと別れたカエラさんはひとり旅を始めました。
 
お腹がすいたカエラさんは、地元グルメを探し「日田焼きそば」をすすめられたのですが、どこからか鼓笛隊のマーチが聴こえて来ました。そのマーチングに心惹かれたカエラさん、練習中の日田市立咸宜小学校のグラウンドにいきなりお邪魔しました。5・6年生と交流し、感動のお返しにと、なんと拡声機で「バタフライ」を熱唱しました。私などには、ちょっと鳥肌物のサプライズでした。
 
最後に、「みんなで記念写真を撮りたい」とのカエラさんのリクエストで全員集合!
皆さんなら、合言葉は何と言いますか?
「ハイ、チーズ!」ですか?
「ハイ、ポーズ!」ですか?
「ハイ、バター!」ですか?
「ハイ、ピース!」ですか?
「√4はいくつ?」ですか?
「11引く9は?」ですか?
その時、小学生たちは「かんぎー!」と大声を上げて、にこやか微笑みました。
 
その昔、儒学者・教育者・漢詩人であった広瀬淡窓(1782年~1856年)は、この日田の地に「咸宜園」(1817年~1897年)という私塾を開きました。その彼は、安政3年(1856年)に享年75で他界しましたが、日本各地から集まった塾生たちの入門者は、延べ4,000人を超える日本最大級の私塾となったと言います。日田は、そんな教育土壌があります。
 
塾名・咸宜園の「咸宜」とは、中国の詩集『詩経』にある、
「殷、命を受くること、咸宜(ことごとくよろし)、百禄、是れ何(にな)う」
から来ていうそうです。「咸く宜し」とは「みな、よろし」の意味で、淡窓は、門下生一人ひとりの意志や個性を尊重する教育理念を塾名に込めたと言われています。

「かんぎー」は「咸宜ー」。「みんな素晴らしい!」という合言葉なのですね。少年少女が声高にそう叫んで写真に納まりました。伝統の「矜持」を感じました。イイネ!


※画像は、クリエイター・「---✂︎カセットboy ✂︎---」さんの「日田焼きそば」の1葉です。その説明に、「こんな美味い焼きそばは他にないです!」とありました。お礼を申し上げます。カエラさん、食べたのでしょうか?