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No.898 天網恢恢疎にして漏らさず?

大人の振る舞いにシビレたお話です。
2日前に、団地の班長さん宅に届け出の必要があり、玄関のブザーを押しました。班長さん宅は、我が家の後ろ隣りにあります。スープどころか、お茶も冷めない距離です。

ご主人が出てこられたので、届け出事項をメモ用紙に書いて手渡しました。その時に、
「私もチョコちゃんと同じ5月1日が誕生日です。」
と笑顔で話してくれました。
「えっ、どうしてチョコの誕生日を?」
と尋ねたら、
「noteのチョコちゃんのコラムを見て知ったんです。以前、大分合同新聞にネットのアドレスが書いてありましたよね。あれを見て、時々読ませてもらっているんです。」
とのことでした。

このような時、大分弁では「けたまがった!」と言います。「驚く」の意の最上級です。ま・まさか、我が家の隣家のご主人が「仁の音」を読んで下さっていたとは…。

大分合同新聞に私の記事が載ったのは、2021年1月1日の25ページです。1989年(平成元年)4月8日から書き始めたコラムが、2020年11月に1万本に達し、その「記念小冊子(コラム抄出)」を11月11日に発行しました。そのことを聞きつけた記者が取材してくれ、翌年の1月1日の新聞で紹介記事を書いてくれたのです。

記者から「今後はどうしますか?」と質問されたので、新たな挑戦としてネットのブログ(note「仁の音」)を書き始めていることを話しました。すると、そのアドレスも一緒に紙上紹介してくれました。班長さんは、その記事を読んで下さったのでした。

もうあの新聞の記事の日から2年半近くが経とうとしているのに、昨日、初めてそのことを教えていただいたのです。大人の振る舞いというか、口に出さずに静観してくださるお心遣いを、とても有り難く思いました。

「天網恢恢疎にして漏らさず」という諺がありますが、本当に「悪いこと(?)は出来ないものだな」と思い知った次第です。

「天網恢恢疎にして枯けやき」
 三宅やよい(1955年~)


※画像は、クリエイター・重政有さんの、「ハウステンボスで撮った傘の回廊」の1葉です。物語が感じられる写真ですね。お礼申し上げます。大分県は、昨日梅雨入りしました。