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No.1206 どっちde show!

「足摺岬」は、高知県の最南端の高知県にある高さ80mを越える断崖絶壁の岬だそうです。眼下をのぞくと、あまりの高さに身がすくみ、思わず足摺りして下がるから「足摺り」なのだろうと勝手に想像しちょりました。

しかし、岬の名前の由来は、その昔、弘法大師(空海、774年~835年)が修行のため足を引きずりながらたどり着いたことが「足摺り」の由来だそうです。ヘーボタンです。
 
先の3月28日の「こころ旅」は「犬吠埼の水族館のイルカの大ジャンプ」(2013年12月4日)の再放送でした。「犬吠埼」とはどんな犬なのだろうと思いましたが、放送中にその名の由来は紹介されませんでした。
 
この「犬吠埼」という地名として、源義経の伝説があるそうです。源義経が源頼朝に追われ奥州に逃れる際に、敵の亡霊に取り憑かれてしまった愛犬「若丸」を連れて行けず置き去りにしました。取り残された若丸は、主人を慕うあまり7日7晩鳴き続け、8日目には遂に岩になってしまったことから「犬吠埼」の名が生まれたのだとか。中国の「望夫石伝説」に似ています。
 
もっとも、この一帯には、かつてニホンアシカが繁殖しており、数百頭が生息していたと言います。その鳴き声が犬に似ていたことから「犬吠埼」の名が与えられたという説もあるそうです。確かに声は似ているかも?
いったい、どっち de show!
 
「犬吠に 涛砕けては 春喚べり」        
 荒井正隆
『自選自解・松崎鉄之介句集』出版・記念吟行の入選句。


※画像は、クリエイター・附木敦士さんの、「犬吠埼灯台(千葉県銚子市)」の1葉です。お礼を申し上げます。