見出し画像

No.622 たかが?されど!

14日間にわたって開催された第104回全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園大会)は、仙台育英高校(宮城県)が悲願の全国優勝を果たし、深紅の大優勝旗が初めて「白河の関越え」をしました。
 
決勝戦を制して高らかに校歌を歌った後、仙台育英高校の佐藤悠斗主将はただ一人、対戦相手の下関国際高校監督、選手たちに向かって深々と一礼してから狂喜する応援団席に向かって行きました。「思いが形に現れた、高校球史に残る一礼」だったと思います。
 
その昔、勤務していた高校も「甲子園大会大分県予選」の優勝祈願のために神社でお祓いをしてもらいました。ところが、学校に戻ってきてからの猛練習中に、レギュラーメンバーの一人の目にボールが直撃し、あわや大惨事になるところでした。
「ちゃんとお祓いをしてもらったのに、何てことだ!」
と口にして憚らない人もいましたが、
「お祓いをしてもらったから、あれくらいで済んだのではないか?」
と私は思いました。
 
先日、首相は、感染再拡大の中、4回目のワクチン注射をし、国民への啓蒙パフォーマンスも忘れませんでしたが、それでもコロナ感染を避けられませんでした。「思わぬ茶番」と揶揄されましたが、比較的軽度で済んで、オンラインでの公務を可能にしています。重篤な症状に至らなかったのは、やはり、4回目のワクチン効果があったとすべきでしょう。たかがワクチンと侮るなかれ、されどワクチンなのではないかなと私は思います。
 
新型コロナウイルスワクチンの接種が日本・世界各地で進んでいます。日本の接種状況や接種率はどうなっているのでしょうか?NHK特設サイトの情報「日本国内ワクチン接種 全人口に占める割合」(8月23日公表)では、以下のようでした。
第1回 82,2%
第2回 81,0%
第3回 64,0%
 
ちなみに65歳以上の高齢者の摂取した割合は、次のようでした。
第1回 93,0%
第2回 92,8%
第3回 90,6%
 
「コロナウイルスに感染しないことが、医療従事者への最大の支援・貢献です。」
と初期のころに医師や看護師が説いた考え方に共感します。そのことは、ワクチン注射を打っただけで安心できないことを首相自らが身をもって教えてくれました。

やはり、なんといっても
1 密集・密接・密室を避ける
2 お互いが安全な距離を保つ
3 こまめな手洗いやうがいの励行
4 室内換気やマスクの着用を忘れない
5 外出の際も上記4つを順守する
ことが肝要だと思います。自分を大事にすることは、他者を大事にすることでもあります。
 
お互いが、明日につながる人生を、健やかに大切に過ごしたいものですね。