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No.1051 物忘れの怪

二人暮らしです。昨日の昼食は「カレーうどん」で話がまとまり、私が作ることになり、買い出しも私が行きました。ルウは「S&B 和風カレー うどん用」を長年愛用しています。
 
冷蔵庫の中身を確認し、鶏肉とタマネギとシメジと冷凍うどんを買うと決め、エコバックをぶら下げ、
「鶏・タマ・シメ・うどん、鶏・タマ・シメ・うどん、…」
と呪文のように唱えながら近所のスーパーに歩いて行きました。
 
青空至極の好天気です。途中で、団地内の同じ班の推定年齢80代のマダム2人に会いました。
「あら、お出かけでしたか?」
「私たち、今、散歩から帰る所よ。1時間ぐらい歩いたかねー。」
と、とびっきりの笑顔でお話しくださいます。あれ、何を買うんだっけ?
 
改めて「鶏・タマ・シメ・うどん、鶏・タマ・シメ・うどん…」と呟きながら歩いているうちに、
「そうだ、久しぶりにポテトサラダも作ろう!」
とポテサラの像が思い浮かびました。カミさんの笑顔も思い浮かびました。
 
ええっと、ジャガイモと、キュウリと、ソーセージがあればいいから、
「ジャガ・キュー・ソー・鶏・タマ・シメ・うどん、ジャガ・キュー・ソー・鶏・タマ・シメ・うどん…」
 
たったそれだけの買い物です。「寿限無」の長い名前の100分の1にも満たない買い物リストなのに、メモらなかったのが運の尽き?帰り着いてエコバックを広げたら、肝心の「冷凍うどん」を買い忘れておりました。ウドンより私の方がフリーズしてしまいました。ふたたび、昔若かりしレジ係りのお姉さんに会いに行きました。
 
そうです。「物忘れの怪」ともいえる「老人が物忘れをする」のは、少しでも余計に歩かせようとする脳からの極秘指令のゆえだと思います。
「老いへの対抗策は、歩くことと見つけたり。」(「葉隠」風に)
といわんばかりにブレインがよってたかって歩かせようという腹なのです。
 
万歩計は「3,888」をカウントしていました。
カレーうどんとポテトサラダは、褒められました!


※画像は、クリエイター・ぜんざい Ltd.さんの、「カレーうどん」の1葉をかたじけなくしました。いかにもうまそうなシズル感がたまりません。