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【レポ】アクア・トトぎふ

こんにちは!
今回のレポートは岐阜県にある世界淡水魚水族館、アクア・トトぎふ

観覧車があるので目印に来てね


日本には「海なし県」が8つあるそうです。島国のわりに意外と多いですね。その一つが我らが岐阜県。森林面積全国2位、79.1%を誇る岐阜県です(1位は高知県先輩で83.4%)。何故そこに水族館が?と思われるかもしれませんが、そこは自然豊かな岐阜県、”川”がありますので、「淡水魚」専門の水族館なのです。

1.岐阜県と川


アクア・トトにも関わってくるため、まず岐阜県の川について一筆書かせていただきます。聞いてくれ岐阜の話を。

岐阜県の「川」と言えば、大御所としてはやはり「木曽川(きそがわ)」「長良川(ながらがわ」「揖斐川(いびがわ)」の「木曽三川(きそさんせん)」です。いずれも一級河川、「木曽川系」のこれらの流域は長野県、岐阜県、愛知県、三重県、滋賀県にまたがり、伊勢湾にそそぎます。
「長良川」は鵜飼(うかい)でも有名かと思います。

岐阜の南側(美濃)から愛知県(尾張)にかけての「濃尾(のうび)平野」が広がっていますが、有史以来水害が多発する地域でした。上記のような大規模河川を擁する土地の宿命ですね。明治時代の治水によって水害は激減しましたが、それでも1959年の伊勢湾台風では甚大な被害に見舞われました。

また私事ですが、私が小学生の頃は宿泊研修で自然豊かな山の中に泊まりに行き、川の上流でカワゲラ等の生物を観察しに行っておりました。また総合学習の時間には、地域の川の治水に尽力された先人について調べ学習をしたものです。

それくらい、良くも悪くも岐阜県は川とともに歩んできた地域なんですね。

2.アクア・トトぎふ(長良川エリア)

世界淡水魚園水族館「アクア・トト ぎふ」は、
環境学習の実践の場、ならびに地域交流の拠点となることを目的に
岐阜県によって整備されました。
子供から大人まで、岐阜県の自然環境や世界の河川環境を楽しく学び、
癒される⽔族館です。

アクアトトぎふHP

そんなアクア・トト、所在地は岐阜県、各務原市川島笠田町。岐阜県民は一人一台乗用車を所有していると言っても過言ではない自動車王国なので、岐阜愛知あたりの方は当然のように自家用車で来るため大きな無料駐車場も完備されています。「川島」パーキングエリア(及びハイウエイオアシス)から高速道路を降りずに入館することができます。
電車の場合は、名鉄「笠松駅」(笠松競馬場があるところですね)から岐阜バスに乗り20分、「河川環境楽園」で下車してすぐです。とっても好アクセス!(県下比)

構成は、まず1階でチケットを購入した後、スタッフさんに案内いただき、エレベーターで4階へ!そこから順番に下のエリアに下がっていきます。下りはすべてバリアフリーのスロープなので、ベビーカーを押しているご家族にも、車いすの方にも優しい設計でした。考えられてる~。

4階は空が見えて開放的。激しく流れ落ちる水の音が響きます。

「長良川」の上流から下流に向かっていくフロア構成で、構造物も、展示された生き物も、上流から順番に下流に向かって変化をしていくのがとっても分かりやすく、勉強になります。

たしかサンショウウオさん
カッメ。下流になるにつれ石も丸くなってきた気がします。

下流は水田や水路等、我々に身近な環境になっていき、馴染みのある生き物もちらほら。色合いこそ海の生き物に比べれば地味ですが、子どもの目線に合わせた展示や、簡潔な解説、似た生き物の見分け方豆知識等、ゆったり楽しめる空間でした。

3、4階の吹き抜け?水槽。上からも下からも楽しめました。

3.アクア・トトぎふ(世界の川エリア)

そして2階からは世界の川エリアに突入します。「世界淡水魚水族館」なので。

でけぇなああああああああ~~~~~(爆笑)

ラインナップはメコン川(東南アジアで最長)、コンゴ川(アフリカ大陸2番目の長さ)、タンガニーカ湖(世界で面積6位)、アマゾン川(世界最大で最長(諸説あり)。流域面積世界最大)。

さっきまでカエルちゃんとか見てほくほくしていたら怪獣みたいなクソデカ魚が詰まった水槽が出てきてビビり散らかしました。お子様たちも「でっか!!」「でかい!!!」とテンション爆発してました分かる。

アマゾン川先輩にいたっては流域面積 705 万 km2 、日本の国土面積の 18 倍。川…とは…。

この通り、親しんでいる岐阜の川の生き物にとどまらず、世界の川に住んでいるなかなかお目にかかれない生き物も見ることができます。入館料は岐阜にしてはそこそこお高いですが、施設も立派で管理もしっかりされており、満足感の高い施設です。

4.アクア・トトぎふ(体験エリア他)

1階に降りてくると、動物の餌やりが体験できます。ゾウガメ、カピバラ、鯉?の水槽が半屋外にあります。あまり広いスペースではないので、スタッフさんの案内に従って順番に楽しみましょう。

出口付近にはレストランもあります。ラインナップは水族館感はあまりなかったですが、各務原キムチを使ったメニュー等、岐阜ならではのご飯もありました。全体的にはハンバーグや丼等、一般的なメニューがめちゃくちゃたくさんあります。感染対策でテラス席で食べましたが、まだまだ暑かった!
屋外にはキッチンカーが何台も来ていたので、そちらで腹を満たせるのもありがたい!

無難にハンバーグ定食。汁がめちゃめちゃおいしかった。

また冒頭写真にちらっと見える観覧車、海鮮煎餅等の物産展、真珠出し体験?のような体験コーナーがあちこちにあり、お子さんが楽しめる施設だと思います。水族館部分以外は入館前のエリアだったので、何かのついでに寄れるかもしれません。

ちなみに2018年に行った際はアシカショーも見ていました。今は感染対策でやっているかは分かりませんが、事前に公式サイトをチェックいただくのがいいと思います。

冷静に考えると川の生き物ではないですが、人気者は必要なので!

お土産ショップも少し狭いですがあります。アクア・トト限定品も多く、選ぶのが楽しかったです。

いや~そこそこ歩き回りました!展示は大人も十分楽しめました!海の水族館と違い、大人気の花形的な存在は少ないですが、親しみのある生き物をじっくりと観察できるのは癒されました。ご家族が多かったので、お子さんも楽しめる施設だと思います。若干渋いジャンルではありますが。

なおこのすぐ近くに「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」があるので、ハシゴ…は私は体力的にしんどくてやめましたが、体力に自信のある方は寄ってみるのもいいかもしれません。めちゃくちゃ広いので個人的にはおすすめしません。2回来てください岐阜に。ね。

以上、ここまでお読みいただきありがとうございました!