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【レポ】岐阜かかみがはら航空宇宙博物館

感想の補足として色々な情報を調べて加えていますが、間違っている部分もあるかと思いますのでご了承ください。

今回行って参りましたのは…

じゃーん!岐阜かかみがはら航空宇宙博物館

1.岐阜かかみがはら航空宇宙博物館とは

岐阜県各務原市にある博物館です。通称「空宙博(そらはく)」。

本博物館は本格的な航空と宇宙の展示を兼ね備えた国内唯一の専門博物館で、2018年のリニューアル以降展示面積9,400平米、実機34機、実物大型模型9機が展示されており、実機展示数については日本一を誇ります(2018年ガイドブックより)。

キラキラネームみたいなルビだなと思うんですけどまず偉いなって思うのが、「各務原」、岐阜県民以外だと読めないという時点でまずつまずかね?と気づいて「かかみがはら」にした岐阜県民(?)は偉いし、それでも長いから「そらはく」の愛称を考えた岐阜県民(?)は偉い。

蛇足ですが「各務原」、県内でも読み方は統一されておらず、みんな雰囲気で生きてる所があります。詳細はWikipediaさん参照。

2.各務原と航空機の歴史

「空宙(そら)博」の成り立ちですが、各務原の地が航空機産業の街であるためにこのような博物館が作られました。

1917年 各務原に国内2番目の飛行場(各務原陸軍飛行場)が造られる

1921年 川崎造船(川崎重工)が飛行場隣接地に飛行機製造工場を造る

飛行場は現在も航空自衛隊が使っている「岐阜基地」で、現存する日本最古の飛行場です。試験飛行等も行っている関係で多種多様の機体を擁しており、秋の「航空祭」ではなかなかお目にかかれない異機種混合飛行等が見られるようです。

何でここに飛行場作ったのかな~と思ったら、Wikipediaさんによると「伊吹山からの西風が離陸に適しているため、各務原飛行場開設から現在までに74機もの航空機の初飛行が行われている。」との記述がありました。へ~!

(あまり調べ学習をしすぎると完成しないのでこの程度にとどめます。)

3.空宙博の展示

<入館前>

駐車場から入るとすぐにこの圧巻!

はいドーン!さっそくでっけぇ飛行機ちゃんたちがお出迎えしてくれます!飛行機詳しくないので機種名とかは省きますが、すべての展示機に説明板があるので飛行機にわかも大丈夫!

<当館の目玉機体>

薄暗い空間に浮かび上がる銀色の機体、美しい…

本館の大目玉機体は何を隠そうこのお方、
陸軍三式戦闘機二型「飛燕(ひえん)」(川崎キ61型ーⅡ改)!!!

1941~1945年に川崎航空機工業(川崎重工)によって製造された戦闘機です。川崎の戦闘機と言えばこれ、というほどの名機の一つです。こちらは現存する唯一の二型でたいへん貴重なものです(世界で唯一、戦時中の姿をとどめる)。

この機体、戦後はアメリカ軍に接収されたんですけど、横田基地で屋外展示機として使われていたため奇跡的に燃やされず日本に返還されました。その後は展示機として各地を転々とした後、2015年に生まれ故郷の各務原に戻ってきました。そう、この機体も川崎航空機の各務原の岐阜工場で生まれた機体だったんですね。

さて、そんなこんなで2018年3月、つまり各務原の飛行場開設100年に合わせて、航空博物館のリニューアルが計画されていました。そりゃあ飛燕も展示しましょうとなったわけですが、さすがに損傷があります。そこで飛燕の修復を行ったのが川崎重工業さんでした。

ママ~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!(物理)

かくして「飛燕」はほぼ完全な形で現代に蘇ったわけです。どこを修復したかも展示で分かるようになっているのでチェックするのも面白いですね。たぶん稼働部が損傷が激しかったのか、羽のあの、何かペコペコする所とか…しっぽの先っぽとかが…修復されてましたたしか。

現在の機体には日の丸はついてないんですが、赤いライトが時々機体を照らし出し、イマジナリー日の丸飛燕も見ることができます。

あと同じ展示室には三菱重工さんの「ゼロ戦(海軍十二試艦上戦闘機 零戦試作機三菱A6M1)」の実寸模型もいます!この二機が向かい合っている構図が企業擬人化的にもかなり熱かったです。

手前が飛燕、上空の機体がゼロ戦

<最近の機体ゾーン>

一番でかい展示ゾーンに突入します。圧巻!!!!!もうミッチミチに詰め込まれたピカピカの機体がたくさん見れます。

外の壁面を見ると大きなシャッターがあり、ここから機体を入れるんですね~って思ってニヤニヤしてました。また外階段から展望台へ行けるのですが、私は怖くて途中で引き返しました。

航空機は大きいので展示スペースも大きい!

私が伺った当日は、短距離離着陸のための実験機「飛鳥(あすか)」の機内公開がされていましたので乗ってきました!でぇっけぇ~!!!

<宇宙ゾーン>

本館は飛行機のみならず、宇宙に関する展示も充実しています。こちらも門外漢なので見所のご紹介もあまりできないんですが、三菱重工さんが製造したロケット模型にスリーダイヤがついてなくて笑いました。さすがに主張が激しすぎたか…。菱重さんしょんぼりしてしまう…。

日本初の宇宙空間における有人実験施設「きぼう」さんの実寸模型もありました!中にも入れます!カミオカンデ(よく分かってない)等の技術ゾーンも充実。未来の科学者が岐阜から育っていってほしいですね。

岐阜城持ってくるな。

4.お土産ショップ

戦利品

買いましたね。お菓子と文房具は実質無料だと思っているのでたくさん買いましたね。飛燕の件でもそうですが、空宙博って折に触れて川崎重工さんが協力しているので、川崎さんに貢げる施設だと思えばやっぱり無料ですね。

アイシングクッキーが3年前に来たときにはなかったと思うんですが、すごくかわいくて3種類全部買いました!ゼロ戦、飛燕、T4(ブルーインパルスの機体)です。地元のお菓子屋さんが作っているみたいですね。

ブルーインパルスのクッキーは「6機全種類あります!」と書いてあって、描いてある数字?とかが違っていたので本当に6種類あったみたいです。執拗なこだわり~!!!(好き)。

3年前もありましたが、推し機体にリアルお布施ができます!(お金はその機体以外の保存のためにも活用されます)

ショップの脇にはこんな募金箱も!

3年前もありましたが、推し機体にリアルお布施ができます!(お金はその機体以外の保存のためにも活用されます)

5.レストラン

空宙博にはレストランも入っています。空宙博にちなんだメニューや、飛騨牛を使った岐阜っぽいおいしいものが食べれます。唐揚げとかライトなメニューもあり、軽食ならかなりリーズナブル!岐阜の物価安いな~!!

6.まとめ

3年ぶり2回目の空宙博でした!あの頃より重工擬人化にはまっていたので、新しい気づきもあって楽しかったです。

家族連れが主でしたが、この空宙博、ほんと屋内展示を見るときにしか金を取らないです。屋外展示は見放題、遊具や芝生もたくさんあるから下手な公園より車通りもないから安全、トイレもきれい、ショップもレストランも無料ゾーンです。正気か!!????入場料も大人800円、中学生以下無料というガバガバさですよびっくりしちゃうな。岐阜が子育て世帯に優しいことが全世界に知られてしまうな…。

最後に、私はメインで車メーカーの擬人化をしていますが、飛行機って1機を色んなメーカーが作っているのが面白いなぁと思いました。でかいもんね…。

「川崎さんの機体だ!」と思ったら「エンジン:石川島(IHI)」、「三菱重工さんの機体だ!」と思ったら「エンジン:石川島(IHI)」というものも多く、IHIさんが航空エンジンが強いという情報だけは把握していたのですが、こうして実機を見ると実感がわきますね!

川崎くんの機体だと思った!?残念!エンジンは私だよ!!」とにょきっと出てくるIHIさんの姿を妄想してウフフッと楽しんでいました。


長くなりましたが以上、空宙博レポでした!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!