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副鼻腔炎の手術を受けました

5/25〜5/29の5日間入院で副鼻腔炎手術を受けてきました。その備忘録のようなものです。誰かの参考になれば幸いです。なお、途中でゲームの話に一回脱線します。

・術前一月前検診

手術できるかどうかの内科の診察があります。採血採尿CT。尿酸値が高いと言われたもののそれ以外は基本的に問題なし。よかったです。

・入院1週間前より処方薬変更

強い薬に変えているものと思います。手術時に炎症を抑える目的でしょうか。

・入院1日目

早朝に入院。まずはPCR検査。コロナ陰性で無事入院となりました。入院日にCTをとって翌日の手術に備えます。まだ健康体なので色々とゲームしたり時間を潰す余裕がありました。次の日が手術のため24時以降食事禁止。飲み物は水・お茶・スポーツドリンクを500mlまで可。

・入院2日目(手術当日)

当日は朝7:00以降は飲み物も禁止。少し緊張しながら手術の時間を待ってました。自分は9:00手術開始予定で、手術着を8:30に着用。8:55に病室出発。予定通り9:00に始まりました。全身麻酔を打たれすぐに意識消失。手術室のブランケットがかわいいチップアンドデールだったのが印象的というか意外でしたが、緊張がほぐれた気がします。
手術予定時間は3時間ですが、1時間延長して4時間かかった模様。手術終了で回復室に着いたところで覚醒しました。「手術は無事終了しました」という言葉を覚醒の第一に聞けたのは大変ホッとしました。

【手術詳細】
1 内視鏡下鼻中隔矯正術
2 鼻腔手術 両側 粘膜下下鼻甲介骨切除術
3 両側 内視鏡下鼻内副鼻腔手術
4 両側 後鼻神経切断術

回復室で3時間過ごすのですが、この3時間はかなり長く感じました。酸素マスクがあるはじめの2時間はまだ呼吸が楽だったものの最後の1時間は酸素マスクも無くなり、ただただ過ごすのみ。身体も少ししか動かせず、自分にとって一番苦しい時間帯でした。己をひたすら虚無にするにも苦しく、苦しくても何もできず。そんな中、自分より後の時間帯で手術を終えられた方が搬送されてきたのですが、その方の処置などで気が紛れる時間があったてよかったです。また、点滴をされているせいもあって尿意を強く感じ、尿瓶を使用しました。2度ほど尿瓶を使いましたが、初めの一回が大変難しかったです。尿意はあるものの排出してくれず、なんとかふんばって少し出せました。2回目は体の使い方がわかったのかすっきりと排尿できました。
回復室に一回、主治医の先生も見えられ手術のお話を聞きました。かなりガッツリとクリーニングをした、お餅のような膿が溜まっていて手術でないと絶対に取れなかった、との事です。
回復室を出て病室に戻ってから液体上の食事をし、その後、18時に軟食の夜ご飯。食欲がないかなと気持ち的には思っていたもののの身体は栄養を欲しているのかガツガツと食べることとなりました。食後に千葉で震度5弱の地震があり、都内の自分も揺れを強く感じたのですがあの瞬間はけっこうドキッとしました。大きな被害はなかったですが入院中、それも手術した当日に地震というのはなかなか不安になるシチュエーションでしたね。
その後、検温と点滴を済まし2日目の処置の終了。
消灯時間以降はなんとなくウトウトしながら過ごしました。
当然ながら鼻は塞がっているので呼吸は苦しく深く寝付けず。水分を細かく補給しつつベッドの角度を変えたりして自分の楽になる姿勢を模索してました。

・入院3日目

起床時間前にはすでに覚醒しておりベッドに座ったり寝たり落ち着かない感じでした。自分は普段、布団派なのですが、ベッドがそもそも落ち着かない気がしています。宿泊仕事でホテルに泊まる際もベッドで落ち着いて寝れたことは基本的に今まで無かったので…そのせいなのか何故か左足ふくらはぎに肉離れっぽい痛みが…どうして…
とにかくなんとか時間が経って朝食へ。朝食にコーヒーもあることに驚きました。デカフェなのかもしれませんが。そのコーヒーを飲んだ時になんとなく鼻腔に空気が通っている感じがあったのが嬉しかったです。
朝食を終えて検温、検診へ。手術後の炎症反応があるのか熱は37.5あたりでした。血圧は少し高く133-88くらい。検診も問題なく終了。
次は2時間半くらいの長い点滴へ。回復室での点滴に比べれば自由度は上がったものの、ベッドが落ち着かない自分にとってしんどい時間の始まりでした…
Nintendo Switch lightも持ち込んでいたのですが、両手をどうしても使うためうまく捗らず。そのためオクトパストラベラーⅡはオズバルドの1章-2章を消化しただけで終了しました。左腕に針が刺さっておりSwitchをしていると点滴の進みが遅かったので自分で自分の首を絞めたと思います。スマホで片手で操作できるものに切り替えました。
というわけで意を決してアナザーエデンをガッツリやることに。入院1日目に「彷徨える少女と白夜の綴糸」を開始し第1話を終わらせていたので2話から進みます。片耳だけBluetoothイヤホンスタイルのモノラルで聴きつつとにかく物語に集中することにしました。
とかく苦しい時に健常な精神でいるというのは難しく、溺れるものは藁にもすがる、何かに頼るというのは大事かなと思います。エンターテイメントもそういう点において大きく救いをもたらすのだなあと思う次第です。
そんなわけで2〜3時間なんとか消化し昼食へ。スパゲティをいただきました。相変わらず身体は栄養を欲しているのか精神的な食欲とは反対にガツガツと食べていけるのが不思議でした。精神とは裏腹に身体は自身の回復を自律的に優先するのですね。
食事が終わると基本的には安静にしていなくてはならないのでまたアナデンに没頭。手術後の炎症反応は相変わらずで37.5℃あたりの体温でした。血圧も変わらず少し高い状態。また、自分は口呼吸が下手なのかめちゃくちゃ気疲れするので安定剤を処方してもらいました。
そんな状態で午後の点滴の時間までガーッとアナデンを進めます。「彷徨える少女と白夜の綴糸」、今までの6つの外史で広げた白夜時層の世界観をどうまとめていくのだろう、というところでスゴイ力作のストーリーですね。入院に備えてサブスク以外で久しぶりに課金してセスタ姉さんをお迎えしておいてよかったです。どんどんシナリオを進めていき、総力戦へ。総力戦はWFSさんにしては珍しく直感的ではない操作方法を選ばれたなという印象でした。自分は個人的にWFSさんのゲームは操作感が気持ちいいなと感じており、「消滅都市」、「ほにゃららMAGIC」あたりも気持ちよく操作して楽しんでおりました。そんな普段の思った方向に思った感じで進むレスポンスの良さという点から見ると総力戦は意外で、物理コントローラーで操作した場合のシミュレーションゲームの操作法、という印象です。長い戦闘ではないのでせっかくなので一手一手よく吟味してプレイしました。総力戦のBGMをそのためかなり長く聴きましたが、大変カッコいいですね!林さんは毎回作曲に何か新しいチャレンジをしているように思います。
総力戦3戦もクリアしたのでそのまま勢いでラスボスも倒しクリアするぜー!と意気込んだものののまさかの敗戦…。とりあえず一旦休憩。
午後の点滴の時間へ。20〜30分で終わるもの1つと10〜15分で終わるもの1つなので早い人は30分程度で終わるのですが、1つめがそもそもなかなか進まず。それでもなんとかサイラスの天冥値上げをし続けて1つめが終わり、2つ目に変える際に点滴を打つ血管位置も変更しました。あと15分!もう一回ラスボスチャレンジ!というわけで点滴を打ちながらやったらどうやってクリアしたか覚えてないけどとりあえず倒してました。エンディングロールへ。大変ホッとしながら聴いていたらちゃんとエンディングに自分の名前もあるじゃないですか!スクショ撮りそびれました…残念。
そんなこんなしていたら点滴もとっくに終わっており、アナデンと一緒に乗り越えた感が強い点滴となりました。
その後、程なくして夕食の時間へ。鼻が詰まっているのでガツガツ食べるしかないですね。食事の匂いがほのかに感じられるようになってきました。
夜の検温では体温がやや落ち着き37.3〜4℃、血圧も120台。やや身体が慣れてきたのでしょうか。どっちにしろ熟睡できる気はしなかったので睡眠導入剤もいただき就寝。ベッドの枕や掛け布団を工夫してなんとか寝やすい姿勢を模索。21時〜翌2時くらいまでは泥のように寝てた感じがします。

・入院4日目

一回目が覚めてからしばらく適当に時間を潰してました。とにかく何かしていないと落ち着かない感じです。それでもどうにかこうにか頑張って朝を迎えました。入院4日目(5/28)は日本ダービーの日だったのでダービーのことを色々調べて時間を潰していきます。4日目は点滴はもう短いものしかないのでかなり精神的に楽になりました。
食事も回を重ねる毎に精神的な食欲も増して楽しめるようになってきました。検温へ。体温は落ち着き36.8℃、血圧は120台。
精神的な辛さの峠を越えた感はありますが、口呼吸が意識しないと深く出来ず苦しいもので、その点はまだまだ不安が強かったです。何か他の事に集中していると無意識に呼吸が出来るものが何もしていないと意識しないと呼吸が難しい。手術した直後だしあまり無理するものでもないので安定剤を処方していただき身体を落ち着かせる方向に。
朝の診察も普通にクリア。
点滴も、位置を変えてからさらに腕を少しまっすぐにするとガンガン落ちてくることを発見してこの日に関してはサクサクと進みました。
退院後の案内も始まり、退院後は鼻うがいをしばらくする事になるのでやり方を理解しておくようにとDVDを視聴したりしました。
そして日本ダービー。飛び抜けて強い馬がいないとなるとそれぞれが良さを出し相手の良さを潰してという点が面白かったように思います。タスティエーラ×レーン騎手の見事な騎乗によりソールオリエンス×横山武騎手は一歩届かずの苦杯を舐めるという見応えのあるものでした。スタート直後に落馬のドゥラエレーデ、競争後に心不全で予後不良のスキルヴィングと色々とありまして、無事にレースを終えるというのも当たり前の事ではないですね…。
あとは4日目は夜の食事を終わらせて検温。睡眠導入剤をいただき就寝。
この日は悪夢を見ました。悪夢と言っても“怖い”というよりは“奇妙”という感じの夢ですね。自分が頭がデッカい恐竜になっていて街中を徘徊するという内容のもので、終始ちょっと不快なBGMが鳴っていて面白かったです。面白がる余裕が出てきました。

・入院5日目(退院日)

悪夢を見たものの、落ち着くベッドの使い方、同室の人が誰も居なくなった事などもあってパーソナルスペースが確保されており安定した状態であとは時間を過ごせました。
朝の検温でも体温、血圧とも正常で、最後に点滴を打って、10:40頃に退院となりました。事務的な手続きを終えて帰路へ。

・退院後の生活

⭐︎退院してから次の通院までは鼻の保護のため綿球を両鼻に常に装着。
⭐︎一日1〜2回の鼻うがいをすること(3か月〜1年続ける)
⭐︎日常生活は普通に過ごしてOK、ただし激しい運動は控える事。激しい運動、飲酒は術後2週間以上経ってから。

また、退院後1週間は強い薬が処方されました。副鼻腔炎にも種類がいくつかありますが、好酸球性副鼻腔炎の場合は再発率が高く、予後が大事になります。自分としては2度と手術したくないと思っているので粛々と鼻うがい等続けて良い状態を維持していければ…と思っております。

また、鼻うがいをしていく中で、止血用に詰めていた綿がどんどん排出されていき、日に日に楽になっていきました。どうやって入ってたの?というレベルの綿が出てきた時はかなり驚きましたが、ソレが抜けてからは特にスッキリしました。

退院当日はまだ変な悪夢にうなされましたが、次の日からはそれもなくなり睡眠もとれるようになってきました。

・術後1週間検診

6/2に受診。術後の経過確認およびクリーニングをしていただきました。入院当日の血液検査の結果と退院日の血液検査の結果の比較などもあり興味深かったです。自分はヨモギ、ネコ、ハウスダストに弱いらしい。スギヒノキは意外にも大丈夫。
退院後の鼻うがいも上手に出来ていたようですが、まだまだ中に処置した血止めが残っているとのことで鼻腔内を麻酔して洗浄してきました。まだ鼻の中に骨を矯正したためシリコン板が入っており、2週間後に撤去でひと段落になるのかなと思います。また、投薬自体もまだ強いものを続けております。

・今回の反省点

今回は緊急性の高い手術ではないので基本的には身体は健康な状態での入院でした。そこから一気に手術で体調を悪くする形になります。その落差にけっこうやられました。入院初日に、その後の体調が悪くなる事に備えたベッドの使い方などなど色々対策を練っておけばよかったです。枕の高さは特に対策をすべきでした。自分は最終的には掛け布団を折り畳んで枕にしてタオルケットを借りてから睡眠が取りやすくなったのですが、少しでも気になる部分は入院初日に余裕があるうちに対策、コレが大事かなと思います。

そんなわけで副鼻腔炎手術の体験記でした。最後までお読みいただきありがとうございました。

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