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宅録ブースやスタジオの吸音パネルは自作できます。

皆様お世話になっております、株式会社okidesignの沖田純之介です。
私の自己紹介は以下にリンクしてあります。

ツイッターで自社スタジオの吸音材の事を書きましたが、早くも反応頂いたので、ここに作り方を記載しておきます。

2013年に弊社のYahooShopで売り物として出していたもので、IKEAで買ったパーツとホームセンターで買ったものを組み合わせて作りました。
作るのが面倒になってしまい、現在は閉店してます。

弊社の吸音パネル

材料費は1つ3000円位で、多く作ればもっと安くなります。
では作り方を早速、、、と書きたい所ですが、IKEAでこのパーツを検索すると既に欠品でした。「revinge」というファブリックパネル用のフレームでして、たしか1つ1500円位、サイズは50cm×50cmです。

そこで今買える物で記載して行こうと思います!

パネルの裏


概要を説明しますと、ファブリックパネルを裏返しに使って、中にグラスウール(吸音材)を詰め、表に好きな布を貼ります。グラスウールの詰め具合で吸音率を変えられますので、好きな残響に調整できます。
さらに布が表面にくるので、好きなデザインにできますし、殺風景になりがちなスタジオが華やかになります!

いろんなデザインの布が貼れます。


それでは材料です!

1.ファブリックフレームを購入。

2.グラスウールボード(吸音材)を購入。

3.好きなデザインの布を購入。

4.布を貼るハンドタッカーを購入。


材料が揃ったら組み立てです。ハンドタッカーでパンパン打てますので非常に簡単です。このタッカーは布が薄ければホチキスでも代用できます。

ファブリックパネルですが、ベニヤの固い面が裏に来て、グラスウールの柔らかい面が表です。本来の使い方とは逆に使いますので注意してください。硬い面が表にくると音を反射してしまいますので逆効果です。

グラスウールボードに直接布を貼るでも十分で、そちらの方が吸音率は上がります。商業スタジオではこのようなグラスウールが壁の中に沢山詰まってまして、詰め具合で残響を調整してますので、間違いない方法です。

注意点として、グラスウールはカッターで簡単に切れますが、材料はガラス繊維です。切る時にはマスクと手袋を忘れずにして、家の外で作業するのをお勧めします。

弊社スタジオのパネル

弊社の4畳半のスタジオでは、このパネルを6枚使ってます。厳密には別の手作りパネルも使っているので、全部で10枚位の面積ですね。これで吸音は十分で、歌撮りにも使えてます。
好きな布を使えるのでインテリアとしても楽しめますね。

現在の弊社スタジオ


宅録ブースに設置するには?
まずグラスウールボードの枚数を決めた方がよく、このボートを剥き出しのまま壁に立てかけて、テストレコーディングして残響具合を確かめます。
ウイスパー(ささやく)より大声の方がテストになるので、いつも出す声の音量より、大きめでレコーディングしてみましょう。
レコーディングした音をプレイバックし、残響で「箱鳴り」してないか確かめます。する場合はグラスウールボードを増やしますが、重ねて設置しても大丈夫です。グラスウールの枚数が決まったら加工しましょう。
もちろん加工せず、グラスウールボードのままでも大丈夫ですよ!

商業スタジオの多くは、吸音を沢山して残響をほぼ無くしてから、反射面を調整しながら作ります。倍音が入る残響を後から作る訳ですね。広いスタジオの場合には、吸音が少しだけでよい場合もあります。

吸音パネルが少しで良いスタジオの例。英国アビーロードスタジオ。

以上になります、
もっと詳細が欲しい場合は、コメント欄に記載くださいませ!

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