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ゴムのベタベタ、加水分解。ArtistMixを自力修理。

弊社のフィジカルフェーダーは、AvidArtistMixというモデルです。
大人数グループライブミックスを担当していた時に購入しました。
それまではソロアーティストか、多くて3人だったので要らなかったのですね。
9人組みアーティストだったので、1本足りなかったのですが、
聴きながら一度に動かせるのは、せいぜい4本ですから、これで十分でした。

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これが、10年くらい使い込んでいるので、表面のゴム加工が加水分解でベトベトになってしまい、気持ち悪いのでなるべく触らないようにしてました。

ところが先日位から、フェーダーが3本動かなくなりまして、、
修理に出そうとサポートに連絡した所、「修理見積もりだけで1万円(送料込み)」くらいになる事が分かりました。

プロの機材としては、普通の値段ですが、これに代わる新品が3万円で購入出来るので、考えてしまいますよね。
思い切って自力修理の道を選びました。

因みに相談に乗って頂いたロックオンプロさん曰く、代わりに購入するならば、以下がお勧めだそうです。

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では早速、分解して、表面パネルだけを、ハイターに漬け込みましょう。
加水分解にはハイターがパーフェクトです。ティッシュに浸して5分程、待ちました。

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すると、この時点で既に綺麗になってましたが、ゴムが残っている所を泡のハイターで仕上げ。

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その間に、動きにくいフェーダーの端子を空気洗浄します。
SSL4000Gを使っていた時代は、バラバラにして接点洗浄をしてましたが
これは半田付けしてあり、分解出来ませんでした。なので、エアでホコリを飛ばす清掃です。

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泡のハイターで仕上げをすると塗装が一部落ちてしまいましたが、パネル上の表記なんて意識して見た事ないので、問題ありません。
それよりベトベトが完全に無くなったので、最高な気分です。

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水気をしっかり吹き飛ばします。
自分は車いじりをするので、大きなエアコンプレッサーを持ってます。こんな風にたまに役立ちますね。

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少し乾かす間に、中身だけで動作確認をしてみます。
まだ動きが鈍いフェーダーがありますが、ボディアースがきちんと取れてないので、組み込んだら動くようになると予測しました。
それにしても、このままもかっこいいですね!

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あっという間に組み込み終了し動作確認をすると、
なんと全てのフェーダーが快適に動くようになりました。
気持ち悪いベタベタもなくなり、とても快適です。
実作業は30分くらいでしたが、皆さんも試して見ては如何でしょうか?

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