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【映画やドラマの同録】小型マイクが選ばれる理由。

Netflixで、ペーパーハウスのメイキングが公開されてますね。

これ見てお気づきの方も多いかもしれませんが、ブームマイクがメイキングに多く登場してます、マイクに目が行くのは職業病ですね。

このマイク、小さく高性能になってますが、別の事情から小さいマイクが現場で選ばれるようになりました。

その理由とは、、、
映画を見る環境が大画面からiPadやiPhoneに変わり、映像を作る側もノートPCでオフライン編集を行うのが通常になりました。小さい画面で編集して、小さい画面でプレビューする事になり、必然とアップが増える訳です。
アップが増えると切り返しの映像も必要になるので、同じシーンをカメラ角度違いで、何度も撮影する事になります。
その結果、必然とテイク数が多くなり録音はとても有利になりました。マイクをセットに入れやすくなり、演者の頭から30cm位まで寄れるようになった上、同じテイクが多くあり、後から編集しやすくなったのです。

そうなると、照明の邪魔になる、大きいショットガンマイクは使わなくなり、小型マイクが選ばれるようになります。


そんな理由から、撮影で使える小型マイクを少し紹介させて頂きます。
映画の現場で多く見ているのは以下のマイクです。
ノイマンKM185 

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手のひら位の大きさなので、凄く演者に寄れます。そして角度により音の変化が少ないので、マイクが芯を外れても、音に変化が少ないのです。公式HPでも以下のように書かれてます。

圧力傾斜型トランスデューサーのKM 184とKM 185 の特徴は、0°軸だけでなく、横方向 ( 軸オフ) のサウンド入射も非常にスムーズな周波数特性を備えています。一般的な使用方法では、広いピックアップ角に対する音の着色はありません。

ただし、入手しにくい、ショックマウントが壊れやすい、設計が古いなどの欠点も多く、現場では気を使うマイクです。


Que Audio Sniper
以前使いましたが、ヒスノイズが多くMAでノイズカット処理をしました。小さくて良いのですが、ボタン電池駆動というのは問題ですよね、、。


DPA CORE 4097
これも良さそうですが、使ってるマイクエンジニアに出会った事がなく経験値を聞けません。ただしピンマイクはDPA使いの方が多いですね、ヘッドが小さいので、頭に隠したりしてました。


RODE VideoMicGo+MiniBoomplePro
この組み合わせは前から気になってますが、必要とするロケがまだありません。DSLRで回すドキュメンタリーとかであれば良いですよね。
昨年海外からのオファーで使えそうな現場があったのですが、コロナで中止になりました。残念です。


Tascam TM-200SG
この値段であれば、雨シーンの撮影で壊れても惜しくありませんね。
ただしHPにマイク直径と入射角度で音がどうなるか記載がなく、購入出来ません、、。


アツデン SGM-3500
これは良さそうですが、周りに使っているエンジニアが居ません、、使ってみたいですね。


まとめ
とそんな事で、小型ガンマイクが現場では重宝する訳です。撮影現場では乱暴に扱う事もあるので、壊れない、または壊れても買いやすいものがよいですよね。


RODE NTG-2とNTG8
因みに話が逸れマイクが大きくなりますが、弊社では主にこれを使ってます。壊れませんし重宝してます。


撮影現場で使える小さいガンマイク、まだ探して行きたいと思います!



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