見出し画像

自社スタジオ、5.1chから9.1.6chへ。その10「DMEDesignerの回路見直し」

皆様お世話になっております、株式会社okidesignの沖田純之介です。
私の自己紹介は以下にリンクしてあります。

DME64Nをモニターコントローラーとして問題なく使えておりますが、MONOスイッチが欲しくなりました。
スタジオ向けのプロ用モニターコントローラーには必ず「MONO」ボタンがありまして、ステレオプロジェクトならば左右を混ぜた音が左右のスピーカーから出て、5.1ch等のサラウンドプロジェクトの場合は、全てを混ぜた音がセンタースピーカーから出ます。
この理由はチャンネル間の位相確認の為で、ズレがないか、ズレてもおかしくないかを確認する為に必要です。

紫色のがルーター

そのMONOスイッチを作る為に、32in32Outのルーターを回路に入れました。

ルーターの中身

このルーターを使うことにより、全てのインプットがセンターから出せると考えていたのですが、なんと出来ませんでした、、。
センターchに入力された音を、全てのスピーカーから出すことは出来るのですが、全ての入力を1つのスピーカーから出すという、逆の事が出来なかったのです。

あらら、、と思いましたが、良い点もありまして、ルーターを数個入れていたのが1つで済むようになり、ディレイのバラつきがなくなりました。以前の回路は↓です。紫のルーターが3つあり、サンプルディレイにバラつきがあります。

先日までの回路

DME64NのDSPパワーも95%まで使っているので、このMONO回路をどうやって入れるか今後考えて行きたいと思いますが、制作中にはProToolsのプラグインでMONOにダウンミックスして確認できますので、これで回避できます。
世の中には旧式のiPadなど、スピーカーが1つしかないモノラル再生機もありますので、製作時にはMONOにダウンミックスをして確認をしましょう!

Avid DownMixer

よろしければハートマークのクリックとTwitterのフォローを頂けますと幸いです!


サポート頂けますと、書くスピードが上がります、 皆様是非よろしくお願いいたします。 これからも、より為になる記事を書かせて頂きます。