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どうせ2日で終わる日記-64-(計画的に無計画)【-8/28】

今この地球上で一番驚きの感情を大きく有しているのは誰か、と問えばそれはきっと僕だろう。
それは何故か。

先々週、確かに僕は忙しいということで日記の更新はその週は無い、といった。
そして先週、僕は二週間分の日記をまとめて投稿した――と思っていた。
今週、さて日記でも書こうかと思って見た僕のnoteには、先週分も先々週分も、どこにも見当たらなかった。

一体何が起こったというのか。

答えは簡単。更新を忘れていました。

恥ずかしい話なのだが、僕は先週分は更新した、とつい今しがたまで思っていた。
それが、蓋を開けてみれば更新しているはずの日記が無いのだから、驚くのも無理はない、だろう……?

という訳で申し訳ないのだが、先々週からの三週分まとめて今回のものに纏めようと思う。
とはいえ、実はこの三週間ずっと大学関係のことで追われており、ここで述べるようなものは少ない。
そのため、三週間分と銘打ってはいるが、文量的には通常の日記と変わらないと思って欲しい。申し訳ない。


計画的に無計画

6月。
大学院の生活にも一通り慣れ始め、そろそろ研究の進捗も欲しくなってきた季節、指導教官と相談して卒研の内容を論文にしよう、という話が決まった。
僕の研究は僕の持ち込みなため、基本的には僕が主体で、僕オンリーのメンバーで仕事をすることになる。
だからその進捗についてはほとんど僕の自由裁量なのだが、やはり博士まで考えている身であり、現在の研究テーマが卒研のものとはあまり連続していない、ということを考えるとここいらで一本論文を出してもいいのではないか、と考えたのだ。

とはいえ、卒研の内容も結局少し中途半端な状態で提出してしまったため、世間に公表するにはもう少しデータの補強が欲しい。
そう考えた僕は7月末に第一草稿が出来上がることを想定して追加実験を行うことにした。

7月。
研究室のTAやら集中講義やらが重なり、7月末になってもあまり追加のデータを取る事ができていなかった。
まあ進捗は0ではないし、そろそろ夏休みも始まるので、そうなれば授業も一通り終わり実験に集中できるだろう。
そう考えていた。

8月。
集中講義やレポート課題が想像以上に課され、さらに論文を発表するにあたって異なるデータがあった方が良いことに気付いてしまったため、要求されるデータ量がさらに増えてしまった。
加えて、今後の研究に使えそうな手法を知り、それについて色々と調べていたり、行く気の無いインターンがあったりと色々あったおかげで、毎週4日は実験!と考えていたにも関わらず、月で4回しか実験ができなかった。

計画と言うのは常に余裕をもって設定する物であり、僕もその原則に従って計画を設定するが、バッファーの幅には限界があり、それを超過するような出来事には全くもって対処することができない。
僕の計画にミスがあるとすれば、それは僕の体力を大幅に上に見積もっていたことと、授業の存在を軽く見ていたことにあるだろう。
大学から家までそこそこの距離があるので、大学に行くだけで体力を吸い取られるし、実験もそれなりに時間がかかり、それなりに神経を使うのに単調なのでこれもまた体力を吸い取る。
普通の人ならこの程度どうってことないのかもしれないが、あまりにも僕の体力が無かったせいで、この程度の事でも休日が一日は必要な程疲弊する。

さらに言えば実験の全てを自分一人でやっているので処理速度が遅い、というのも計画に練りこまなかった誤算の一つだろう。
習熟すれば早いだろうが、バリエーションを増やした実験をしている上に、物理的にそれ以上早くすることのできない手順もある以上、どうしても時間がかかってしまう。
こうした要素を考慮しなかったために、今思えば大分無理な計画をしていたように思える。

ご利用は計画的に、とは某金融系企業のCMに端を発するが、完璧な計画を拵えるためには、実はその計画を実行してみないと分からない、ということは往々にしてあるように思える。
だからこそ計画にはバッファーがつきものな訳だが、それでも対応できないものというのが、この世界には存在するのだなぁ、などと暢気に思ったりした……

――というのがこの夏のハイライトだ。
煌びやかな海での思い出も、肺を満たすような草いきれも、人で賑わう夏祭りの明かりも、夏らしいことは何一つなく夏が終わってしまった。
僕の好きな季節がまた一つ、終わってしまった。
社会に生きる人間として、人生に必要な努力は怠るべきではなく、そのためにはこうした季節の行事を比較的優先的に捨て置くべき、という意見は同意するところもあるが、それはそれとしてやはり何とも言えない寂しさを感じてしまう。


どうもあまりにも当たり障りのない、至極当たり前の話しかしなかった気がするが、まあ僕の愚痴だと思って読んで欲しい。
こういう忙しさを言い訳にする訳ではないが、この状態が続くと恐らく今後もまたどこかで日記の更新を忘れる日が来るだろう。
しかし、それは決して失踪を意味せず、ただ更新を忘れているだけである、とどうか思って欲しい。
そして、「忘れてやんの~プークスクス」と指を指して笑って欲しい。顔と名前を覚えるからな。

それでは。

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