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どうせ2日で終わる日記【8日目】

朝起きたと思ったら午後二時でした(小梅太夫)。

生活リズムが終わっているマンとはまあ僕の事なのだが、それはそれとして最近あまり娯楽というものに打ち込めていないような気がする。
その原因は言わずもがな、卒業研究だ。
これが非常に厄介で、そのせいで僕は現在アニメをゆっくり見ることもひがなゲームをして過ごすことも悠々とお絵かきをすることも許されない状況に立たされている。
まあ別に僕が選んだ道であり卒業研究が楽しくない、いやだという訳でもないのでそれはそれでいいのかもしれないが、ただやはり怠け癖というのはなかなか治らないもので、もうすぐ4年になり半年が経とうとしているにも関わらず僕のやる気スイッチはONになるどころか恐らく通電すらしていない。

そんなわけで僕の生活には今癒しが足りない。
足りないから心がささくれて、カントリーマアムが小さくなってもガトーレーズンバターが少なくなってもそれに気が付くこともなく「うめぇ、うめぇ」と頬張るのみ。感性が鈍っているのだ。

とは言っても人間貪欲なもので現状に決して満足することなくより楽な方へ楽しい方へを歩みを進めるのだ。いや、歩みを進めるのも面倒なので向こうから来てくれるのをただひたすら口を開けて待つばかりなのだ。
昨日はnoteに何となく鬱憤のようなものを吐き出したが、あれですっかり毒気が抜けてしまった。
人間何か文字に起こしてそれを人目に付くところに置くと途端に自分が書いた文章がいかに間の抜けた笑みを浮かべているのかがわかるもので、あれを投稿した後も「ああすればよかった、こうすればよかった」などとコンビニに夜食を買いにいく道すがら思わず発狂しそうになりながら後悔と反省と羞恥に押しつぶされた。
何かを発表するというのは得てしてそういうものだと腹を括っていても、決して慣れる物ではない。何回やられても手を切ったら痛いように、どれだけ恥を知っても恥ずかしいものは恥ずかしいのだ。
だからイラストを投稿する時も、投稿する前までは今目の前にある自分の絵こそが今世紀最大の絵画となり美術の教科書の表紙を飾るのだろうという面持ちでいられるが、いざ投稿した途端そんな思いは立ちどころに指先から漏れ出し、冷え切った頭で我に返り時すでに遅い過ちのデータをスクリーン越しに確認し「ああすればよかった、こうすればよかった」と嘆くのだ。

その点で言えばこの日記は幾分も気楽なものだ。
そもそもこの日記に熱などは言っていないのだから常に冷静な態度でいられる。はなから評価されようなどと考えていないからたとえどんなに大きな過ちがあったとしても、法に触れていなければまあそれはそれでいいかと流すことが出来る。法に触れていたら流石に流すことは出来ないので削除して逃げる。これが謝ることのできない現代人だ。

まあそんな訳で結局今日の日記は今日の出来事については最初の一行で全て完結し、もう他に書くことなど無いものだからわざわざ昨日の話題まで引っ張り出してそれっぽい形にしたということだ。
何となくYouTubeで森見登美彦のインタビュー動画をチラリと見たからか普段よりも一文が長くなっているような気がするがそれはご愛嬌というものだ。『彼岸島』で剣と盾が出れば「ああきっと作者はゼルダにハマっているんだな」ということが推し量れるように、文体一つとってもきっと日記の一つの指標となりうるのだろう。
この日記もあと何日続くか分からないが、こういう小さな変化も大事にしていけば未来どこかで振り返った時に少しは価値が上がるような気がする。

それでは。

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