人混みを避けて
noteの人口が急に増え出した頃からだろうか。
なんとなく、ここで文章を書くことが億劫になった。
私はもともと人混みが苦手で、夏祭りにもほとんど行かないし、街中で買い物をするとヘトヘトになって帰ってくる。そういう日は睡眠時間もすごく長くなる。
ノイズの多い場所が苦手なんだろうか。
他人の好奇の目に晒されることに疲れるんだろうか。
とにかく私はいつも、人口の少ない方へ、少ない方へ遊牧民のように移動することを、きっと無自覚に好んでる。
たとえば大縄跳びで遊んでいるとして、最初は2、3人でキャッキャキャッキャと飛んでいたのに、「おっ楽しそうだな」と人が増えてくると、飛べる場所がどんどん減ってきて、しまいにはぎゅうぎゅう詰めになる。
そしたら今度は代わり番こに飛べばいいんだろうけど、こういうとき、私はもう飛ばなくなる。
なんでだろう。人に気を遣って、譲るからだろうか。団体競技が苦手なのもあるのかな。椅子取りゲームのような競争に疲弊するのかな。とにかくもう、なぜだか飛びたいと思わない。
こういう状況に陥ったとき、私はその場からそっと離れてまた別の遊びを始める。そしてそこに人が集まって来たら、またそっと去る。なんだかそんな人生を繰り返してきている気がする。
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人口が増えると、情報が増えすぎて透明度が下がる。
欲しいものが見えにくくなる。
苦手な人の相手をする時間と労力が増える。
結果、疲れて自分のやりたいことにエネルギーが避けなくなる。
私は容量が悪いから、世界の全てに真摯に対応しようとしてしまう。
きっと原因はこれ。だから人混みに向いてないんだね。
ブームが去ったころに、ほとぼりが冷めたころにまたひょっこり現れる。人口の少ない場所に。雑多な情報に自分が惑わされないように。ほんとうにやりたいことだけに純化できるように。
これは別にnoteの話じゃ無いんだけども(noteの話みたいだな)、「なんだかそうやって生きていきたいなあ」とふと思った、というお話でした。
自分に合った、ストレスの少ない、居心地の良いスタイルを見つけられたら、そこが自分の居場所なのかもしれませんね。
願わくば、みなさんにとって心おだやかに過ごせる場所がありますように。
それでは、今日もよき日を。
心を込めて書いた文章に価値を感じていただけたなら、これほど嬉しいことはありません。なにか自己研鑽や創作の糧になることに、大切に使わせていただきますね。