映画「ゴッホ」を観ました
最近映画ばかり観ています。涼しくなってきたからでしょうか。
映画ゴッホを観ました。
「ゴッホは何故死んだのか?」という死の真相を追う、ミステリー色の濃いストーリーでした。
100人の画家によって描かれた油絵によるアニメーションなのですが、映像技術が素晴らしすぎて「一体どうやって撮影してるんだろう?」とそればかり気になっていました。途中、何回か話を聞き逃していたほど。
ゴッホの絵の再現がすごすぎて、「あんなに上手に絵が描けたら楽しいだろうな〜」と思ったのですが、実際のところはどうなんでしょうね。持たざる者の羨望に過ぎないのでしょうか。隣の芝生は青いです。
ところでゴッホは28歳で初めて絵筆を持ったそうです。どんな仕事をしても失敗していたゴッホは、自分の存在証明のために「絵」に全てを賭けた。
28歳で!始めるのに遅すぎることはない!なんて思っちゃいそうですが、まあゴッホは天才だったんでしょうね。ちなみに弟のテオに資金援助してもらい、それで画材を購入していたそうです。
しかしゴッホが病みすぎていて、観ているだけでつらかった。
死ぬ直前あたりから、それまで全然売れていなかった彼の絵が少しづつ評価され出したそうなのですが、それがもう少し早ければ、彼の魂は救われていたのでしょうか。
お金があれば。作品が評価されれば。弟のテオの生活を圧迫しなければ。
ゴッホの本当の望みはなんだったのでしょうか。やっぱりわからないままですが、彼の作品を観ると、不思議と心を掴まれます。立ち止まってずっと観てしまう。あの大きな渦や独特の色彩に、不安になったり、かすかな希望の光を見つけたり。
人間にとっての本当の幸せってなんなんだろう。多分、そんなことは考えずに、箱の中に封印したままで生きる方が幸せなんだろうな。ゴッホはそのパンドラの箱みたいなのを開けちゃった人なんだろうな、と思いました。
お読みいただいてありがとうございました。それでは、このへんで。
心を込めて書いた文章に価値を感じていただけたなら、これほど嬉しいことはありません。なにか自己研鑽や創作の糧になることに、大切に使わせていただきますね。