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芽吹 (短編小説)

私、男の人がダメなんです
……怖いん…です……ごめんなさい。

茜が珍しく本音をこぼした。

晃はそれでも今を逃したくなくて必死に泣け無しの脳みそで考え、

あの、大丈夫です。
僕の手に触ってみてください。
僕からは触りません。
怖いことしません。
ただ、僕を知って欲しいんです。

茜はそっと手を晃の手に重ねた……。

この時から60年が経ったと、祖母は仏壇の前でニコニコ毎日の様に話してくれる。

恋、私もしてみようかな~と、想ってしまうのよね。
-[完]-

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