見出し画像

宇宙への曲…小澤征爾さんの指揮に痺れる

2022年11月23日
希望の音が宇宙へ地球から届けられた。

小澤征爾さんの指揮をまた観れるとは思わなかった。
この機会を感謝します。

ベートーヴェンの「エグモント序曲」
この曲を小澤征爾さんが選ばれた事にアタイは少しだけ胸が苦しい感覚を持った。
喜びと彼の潔い未来への決意に思えたからだ。

エグモントは実在した英雄の死迄の戯曲である。
コンサートでは序曲だけの演奏が殆ど。
全曲を聴けるコンサートは珍しい。

エグモントを創ったベートーヴェンはこの時には聴力を既に失っており、遺書も用意していた。
それでもベートーヴェンは音楽家として、作曲への熱意を込め続け、亡くなるその時迄作曲をし続けた。

エグモントが初めてコンサートホールで演奏された時の指揮者はベートーヴェン自身だった。

この、死に行く曲の序曲を音楽の聖人とも称えられるベートーヴェンの曲を小澤征爾さんが宇宙への曲に選ばれた、その意味を想うと胸が苦しいと言うか、いっぱいいっぱいになってしまったのだ。

コンマスを始め、オケの全団員が小澤さんの指先、そして表情や僅かな上半身の動きに全ての全身全霊をかけ信頼を持って音が奏でられる空間。

なんて贅沢な時間を無料で観れたのか。
感謝しかない。

あまりにも美しい時間。
涙が溢れてしまう。
本当に贅沢で、優しい美しい煌めいた時間に感じた。
尊さしかない。

30年前、毛利さんが宇宙へ旅立った時の事も、松本市で音楽フェスティバルが始まった時の事も覚えている。

毛利さんが「宇宙からは国境線は見えなかった」と仰った言葉がこんなにも胸に突き刺さる時代は無い。
(アタイの人生約40年で、です)

音楽フェスティバルにはピアノのコンクールで賞を取れたら行かせてあげる、と、言われて賞を逃し続けたアタイは1度も行く機会が無かった。
(今となっては、同時期にアタイはLIVEで音のシャワーを浴びる楽しみを知ってしまって居た為、余計に遠ざかった気もする)

しかし、小澤征爾さんの指揮されたコンサート自体は数回体感する事が幸いにも出来、つまらないと寝てしまうアタイが毎回眠れぬ夜を過ごす位の迫力ある時間だった事を覚えている。

凄い時代だ。
宇宙へ音楽を届けられるし、携帯でその瞬間を味わえるのだ。
全ての発明者、開拓者の方々へ御礼申し上げます。
本当に有難う御座います。

何より小澤征爾さん、もう少し地球に居て下さいませ。
あなたのその演奏後のサムズアップをまた魅せて下さい。
感謝と愛を込めて。

宜しければサポートお願い致します。 頂きましたサポート費は今後の作品製作費として大切にさせて頂きます。