生活を便利にしてくれるはずの単位が混乱をもたらしてる?
ここトロントに住んでいて単位のことを考えると、私の頭の中に思い浮かぶ言葉。それが、、、
ややこしい
という言葉です。単位自体がややこしいというのではなくて、単位の使い方がややこしいのです。人によって、場所によって、使う単位が違ったりする、、、統一されていないのが混乱を招きます。
では実際の生活をのぞいてみましょうか?
長さの単位:センチメートルとインチ
センチとインチってそんなに違うの?
そんなに違います!日本はほぼほぼセンチを使って生活していますよね。(まあデニムとかのサイズではインチを使うこともあるかな?)センチを使う国から来た私には、なぜにこんなに複雑なものを作ったのかと思うくらい、読むのも使うのもめんどうなのがインチだと思ってます。
以前インチの読み方についてブログを書きました。きっとめんどうと書いた私の気持ちをわかっていただけるのでは、、、
少し余談になりますが、私がはじめてインチに出会ったのは製図を描くクラスでした。ここで使われていたのがインチのものさしです。当時センチしか知らなかった私にとって、このインチの読み方は、まじで未知の世界。なので、私は製図のクラス初日、先生に「インチの読み方がわからないので教えてください」と聞いた、笑っちゃう様な思い出があります。
ただこの経験が役立ったこともありました。それはのちのち私が始めたスクラップブッキングです。スクラップブッキングで使う製品はアメリカのブランドのものが多く、使うアイテムもほぼインチ、そして作品作りもインチをベースにして行います。ここで戸惑う人もいると思うのですが、この笑っちゃう思い出のおかげで、私は全く困らずに済みました。
起こるべきして起こること
ここトロントだとクラフト(ハンドメイド)のクラスでは、教える人によって使う単位がセンチメートルだったり、インチだったり、するんです。よくないですよね、、、クラフトのクラスに参加をすると、作品の作り方が書かれた資料が配られることがあります。単位がちゃんと書き入れてあれば問題ないのですが、数字だけが書かれていることもあるんですよね。3だけが書かれていると3センチなのか3インチなのか分からないっていうことが起こります。必要なものをカットする際、参加者が思い思いの単位を頭に思い描き、切ってしまってから「えーーー」っと叫び声が上がる光景に何度か出会ったことがありますが、そりゃ、そうなりますよね。
重さ:キログラムとパウンド
ここではキログラムとパウンドが生活の中に存在します。重さに関しては使う場所によって違うこと多いかな、、、
健康診断に行って体重をはかる時にはキログラム。ただスーパーマーケットで野菜を買う時はポンドのことが多いでしょうか。
トロントだと野菜を量り売りすることも多く、例えばいんげんが山盛りに置かれている傍に「1パウンド○ドルです」と表示されていて、重さで買えるってことですね。いまだにあんまりパウンドを理解していない私は、自分が欲しい量が何ドルぐらいになるのか、ピンとこないことがあったりします。
あとはパッケージに入った食品だとたまにキログラム(グラム)で書かれていて、たまにパウンドで書かれているみたいな感じかな、、、こちらも野菜の量り売り同様、100g分の材料が欲しい時に商品パッケージにはパウンドしか表示してないこともあるため、購入前に調べなきゃ!みたいなことが起こります。
温度:摂氏と華氏
単位のややこしさを一番身近に感じると言えば、、、
温度ですね。日本は°Cで表示される摂氏を使って生活していると思いますが、カナダではたまに摂氏、そしてたまに°Fで表示される華氏も使われます。
毎日の天気予報ではありがたいことに摂氏で気温を教えてくれるので、毎日イライラしなくてすむかも。とっても助かりますね。
ものすごくタイムリーなお話しなんですが、先日エアコンの温度設定をするためのコントロールパネルが壊れて、摂氏の表示ができなくなりました。(ちなみにエアコンは摂氏、華氏、両方が使える様になっています)重さの単位同様にいまだに華氏を理解していない私は、iphone片手に摂氏に変換しつつ温度設定をしました。
笑えない大失敗のもと!大丈夫と思っても毎回確認
もっとも頻繁にこの温度のややこしさを味わえるのがオーブンです。カナダではレシピによっては摂氏、レシピによっては華氏が使われているため、ものすごーく間違いやすいです。
摂氏 100度(°C)=華氏 約200度(°F)
なので設定が間違っていたりするととんでもないことが起こります。摂氏180度で設定したと思ったのに華氏 180度になっていると、時間になってオーブン開けても全く調理されてない状態になるでしょうし、、、逆にじっくり時間をかけて作るオーブン料理の時に華氏で250度設定したと思ったのが、間違って摂氏になっていたりすると、真っ黒な食べ物が出来上がるということですね。
音声配信の方ではnoteでは書いていない、おまけの話もしています。
すぐお隣のアメリカでは、インチ、パウンド、華氏を使うと徹底されています。なので迷うことなく、その単位を使うことができるのですが、ここカナダだとそうはいかないため、毎回単位の確認をしてから作業するというのが習慣になっている気がします。
ただ、習慣になっているとはいえ、人間だから慌てていることもあるんだよね。間違えて、心から「しまった!」と思ったりすること、たまにあります。
本来なら単位を使うことで生活が便利になりそうなものなのに、、、単位って統一されていないと混乱を招くのだと、カナダで生活するようになってとても強く感じる様になりました。
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