見出し画像

夢枕漠さんの作品٩( ''ω'' )و

「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」

面白かったです!
4巻ありますが、どの巻も興味深く面白く読み進めることができました。
まだ留学僧である空海が、遣唐使として唐に行き、そこでの様子が綴られています。
とても肝の座った、自分の運命を信じている方です。何があっても天運に任せる覚悟があるのが空海です。

唐のことばや、密教も独学です。
文筆にも優れていて、大使の藤原蔦野麻呂をも唸らせるほどの名文を書かれるという。

いろいろ不思議なことが起こる話も面白いですが、気味も悪いです。

しゃべる猫や瓜をあっというまに大きくならせてしまう男、腕だけ窓から入って「おくれ おくれ」と言ったり……。

他にもいろんな事が起こり、難しい内容ばかりではないところが読みやすい理由の一つです。

中国の言葉は難しくて、読みにくいところもあるけれど、密教や仏教の世界を垣間見ることもできます。

サクッと1巻だけ読み直してみましたが、またきちんと読んでみたくなりました。

再読はまた後にして、今読んでみたい本があります。
「満月珈琲店の星詠み」です。
悩んでいる人の心を癒してくれるという内容なのでしょうか?
題名だけで選びました。

読むのは遅いのですが、いつの日かご案内できるようにサクサクと進めてみますね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?