大宮のランドマーク〜いづみや

最初の記事を書くまで、随分と不精をしてしまいました。
普段の仕事が忙しいこともそうですが、何から書こうかしらと頭を捻っていたこともありまして今になりました。

やはり地元から、さいたまから行くのが定石だろうということで一軒目はいづみやにしました。
さいたま近隣の酒飲みでは、おそらくかなりの方がご存知かと思われる「大宮のランドマーク」であります。
そしてこのいづみや、向かって右に本店、左に第二支店と二つのいづみやがありまして、好みの分かれるところでもあります。私はというと左側の第二支店派です。

日がな小糠雨の降ったある日の昼下がり、久方ぶりに左の方へとお邪魔しました。
この日は比較的お若い方から毎日のご常連まで、わりと幅広い年齢層の方々がおられました。皆さん、早い時間から上機嫌でよろしゅうございます。

まずはいつもの通りに瓶から。こちらはサッポロラガーの大瓶ですね。少々寒かったのと、腹も減っていましたから肉どうふを頂戴しました。
コップに注いだビールをまずはひとつ飲み干したら、まもなく肉どうふがやってきました。
備えの一味を少し多めに振ったら、四つ割りにして口に運びます。出汁のしみた豆腐を飲み込み、すかさずビールで流しますと、なかなかに幸せな気分になりますね。

サッポロラガーと肉どうふ@いづみや第二支店

さて、まわりを見渡してみれば、4人くらいで飲み会をする方々に、若い姉さん2人連れもいれば壁に向かって禅僧の如く酒に向き合うお父さんなど、それぞれがそれぞれに酒を楽しむという光景にひとつの安堵を感じました。
思い返せば、半年前など、再びこういう日が来ることは容易に想像できませんでした。そういう意味では素直によかったと思います。しかし、ここに至るまでには、大変な努力の積み重ねがあったということを忘れてはならないでしょう。そして、しっかりと努力を続けていくことが酒飲みの務めであろうと思います。

肉どうふとビールをやっつけたあとは、温めの燗酒を挟んでホッピーへ。以前は黒しかありませんでしたが、近年は白も置くようになりました。
アテにはカツ煮を。甘辛のつゆを吸ったカツの衣には、ホッピーの炭酸がよく合います。

ほどほどに飲んだら、勘定を。
改めて、あの品書きに、あの雰囲気に、あのお姉さま方に、そしてこの大宮東口の真ん前に、いつまでも永きに続けていただきたい酒場だと思いましたね。ごちそうさまでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?