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小3秋からのチームセレクション⑥
■Ace.との出会い
フロンターレジュニアのセレクションの前にAce.無しでは語れないので、追記しておきます。
練習試合などで対戦し、ものすごく強いチームがあるという話は耳にしておりました。とにかく早く、強い。流れるように攻撃をする感じがあり、その時からチームとして「打倒Ace.」という目標を掲げるようになりました。
Ace.というのはプライベートチームで、正式な大会には出る事がないチームでしたが、セレクションで合格して自然消滅していく前提で、基本的にこの学年だけ本格的な活動をする、というスタンスのチームでした。予定通り自然消滅したチームなので、現在はすでに存在しません。
ただ、そのため、強いのは当然として、選手の意識も高く、「打倒Ace.」という目標は大きくチームを成長させるものとなりました。
Ace.と大会でご一緒させて頂いた時には、いつの間にか彼らの応援に行き、決勝戦を皆で応援するなどして、いつの間にか仲良くなっている様子もあり、子どものコミュニケーション能力に驚かされましたが、これが息子にとって大きな転機になりました。
■助っ人として
ご縁というのは不思議なもので、Ace.さんはプライベートチームで人数も少なく、トレーニングマッチでも人数が揃わない、または交代要員がいない、という状況に陥ることがあり、助っ人で補充するというケースがありました。
そんな中でコロナ禍でチームの活動も激減する状況もあり、息子も助っ人で誘って頂き、Ace.として試合に出させて頂くことが増えていきました。ただ、正直、初めは足を引っ張っていて申し訳ない、と感じていましたが、コーチがそんなことないですよ、と仰って下さりながらヒヤヒヤもののスタートでした。
■サイドバックで多くを学ぶ
チームではずっとトップか右サイドハーフを主戦場とし、プレーをしてきましたが、Ace.では当初、右サイドバックでの出場が主でした。守備面でZIONのパーソナルトレーニングを受けるまでは不安しかなく、ポジショニングも分からない中で、ずっとコーチからポジショニングの優先順位について注意を受けながら試合に出ていた印象です。
ただ、このサイドバック起用が息子の能力を大きく成長させてくれ、スピードを守備で活かす、空いたスペースをどう埋める、逆サイドの動きを見て自分がどう判断する、など後ろから全体を見てサッカーをするという癖がこのときに培われ、右サイドでのプレーに厚みが出てきたと感じています。
これがこの先のセレクションでも大いに活かされました。
■フロンターレジュニア1次セレクション
人生初のセレクションで親が緊張する中、息子はバルサキャンプで散々来ていた富士通スタジアム川崎が会場ということもあり、至って普通の様子。
球場前でどうするか彷徨っていたところ、Ace.のメンバーの一人が親子で来ていて、正直、ものすごく安心しました。息子もその子と一緒に行動し、一緒に会場に入っていったので、心強かっただろうな、と感じています。
セレクションでは受付と同時にビブスの色ごとに4人でグループに分けられ、球場の壁際にそれぞれ待機。始まったらパス練や自由にドリブルをして、という指示など、止める蹴るや基本的なボールの扱いを見ているのかな、という印象で、その後、選手が集められて30m走のタイムを計測されました。
息子は最初の計測で呼ばれて2回目の計測に進み、それなりに速いグループに入れたのかな、と感じました。
その後は4人でチームを組み、ミニゲーム。ポジションはメンバーで話し合って決めるようでしたが、キーパーなしの4対4のミニゲーム。
息子はなんとチームでもやったことのないセンターバック。しかし、これが大当たりでした。
というのも、Ace.で右サイドバックで視野を広く見ていたからなのか、自陣ゴール前からボールを運び、全体を見てスルーパスをバシバシ決める。それを味方がゴール。相手が警戒して下がればドリブルでサイドを抉り、自らシュートを決める。まさに独壇場となり、これはいけるな、と確信しました。
ちなみに、セレクションのミニゲームを見ていて、ゴール数による勝敗はまったく見ていない感じです。そして見ているコーチは初めの方しか見ておらず、後半はもうチェックすらしていない感じで、最初の1,2試合でアピールできないとダメなんだな、と思いました。
しかし、何を見ているかは正直、分かりません。でも、ドリブルからの素晴らしいクロスが出たな、という時や、後ろからのロングフィードで最前線にピタリを合わせられた時はメモをしていた感じがあるので、そういう目立つプレーは印象に残るのだろう、と感じます。
■1次セレクションを終えて
Ace.の親子と合流し、向こうのお父さんから「2次セレクションで会おうな」と声を掛けられていて、良いプレーだったからいけると確信していたようでした。
結果は、二人とも1次セレクション合格。
ただ、セレクションの現実は2次セレクションで思い知らされました。
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