梵鐘「歓喜」 なんだこれは!
名古屋市の久国寺の鐘です。
岡本太郎年表によると1965年の作品で梵鐘「歓喜」という作品です。
鐘の上の半分は角のようなとげが生えていて悪魔の鐘とでも名付けられそうな姿なのですが、よく見るとそうではありませんでした。
人が鐘の表面で自由に舞っています。その喜びに満ちた腕が勢い余って鐘の外にまで飛び出してしまっている様子が角のように見えるのです。
そうわかると、今までグロテスクにさえ見えていた鐘がスッと心の中に受け入れられて、何の違和感も持たなくなります。
そしてこの鐘に名付けられた「歓喜」のオーラをこの梵鐘に感じることさえできるようになります。
腕を組み瞑想している仏に腕を振り上げて挑みかかろうとするように見えるヒトや魍魎(もうりょう)も描かれています。
撞木(鐘を撞く木の丸太)を魍魎が描かれた部分に打ち付けて鐘を鳴らすように出来ています。
TAROのサインがあります。
鳴らすとどのような音で響くのかはとても興味があるところです。
YouTubeに除夜の鐘の音がアップされていたのでリンクを張っておきます。
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