悔いがない

と言えるまでには、どれほどの労力が必要だろう。


叶えたい想いがある。なんで自分の努力だけではどうにもならないことがあるんだろう。言い出したらキリがない。すべての事象の成功条件が決まっていればいいのに。~までやれば確実に叶いますよ、とか。自分の努力次第で叶うならすべて自己責任に出来るのに。叶わない理由が確実ではないから人のせいにもしてしまうんだ。そう考えると勉強やスポーツといった、やればやるほどある程度の結果が出る行為は涙が出るほど簡単だったんだ。自分の気持ちだけでは上手くいかない恋愛よ。

明日新しいソファが届くが、元のソファの粗大ごみ回収が一ヵ月後で途方に暮れた。とりあえずベランダに置くしかないかぁと思いしぶしぶ出したら、意外といい感じではないか。スプリングが壊れているので長時間は座りたくないが、空を見上げながらビールを飲むには十分。そもそも壊れているのだから手入れも劣化も気にしない。室内にも外にも良い快適なスペースが出来てしまった。

つい数年前まではネガティブといえば私、という程後ろ向きな考えで人を信用していなかった私だが、いつからこんなに前向きになったんだろう。その理由は、河原和音先生の青空エールを読んだときに腑に落ちた。努力した自分を信じること、誰かに信じてもらうことが力になる話。私は、自分を信じられるようになったんだ。だから前向きになったんだ。あらゆることが上手くいかず誰にも言えずに一晩中泣き明かし、翌朝は冷えた缶ビールで目を冷やし澄ました顔で出社したこと、私知ってるよ。思い出してトイレでこっそりめそめそしたのも。よく乗り越えたね、出社して通常通りに仕事をこなして偉かったね。厄介なほど真っ直ぐで手を抜けないからたまにしんどくて、辛くても人に上手に甘えられずにどうにか乗り切っているの知ってるよ。いつもおつかれさま。って私が私に言ってあげていたんだ。私は私を信じているよ。


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