今こそ、ラーメンズになりきって家で遊ぶ選択肢がある。

皆さんと同じくお外に遊びに行けないGWがやってきますよしきちです。
つまらないものですね。ライブも旅行もNO。おまけにお店も閉まります。ステイホームも飽きてきますね。

ところで、ラーメンズって知ってますか？
そうです。あの小林賢太郎(以下敬称略)と片桐仁のユニットです。

知ってる方はもちろん知っている。
知らない方も名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。

私ですか？22年前に爆笑オンエアバトルで観て以来、あのふたりにZOKKONNです。
小林のルックスは稲葉浩志の次に好きです。

ですので去年末の『小林賢太郎プレイヤーから引退宣言！』『ラーメンズ解散！』の報を受けた時には

「海が見たい……」

と半休取って瀬戸内海を眺めたりしてました。
冬の海は寒かった。つまり、その程度には好きです。

ラーメンズ？？？全然知らんと言う方、居ましたらめっちゃくちゃ羨ましい。あの世界感を一から見れるなんて。
あんな面白いやつを今から観られるとか嫉妬。


どんな世界感かと言いますと小林賢太郎がラーメンズのコントを表す時に

≪普通とおかしい事をやっているのだが、その世界の人間にとってはそのおかしい事が【常識】という世界感≫

と語っていました。もう興味深いですよね。
このシュールレアリスムに親しみやすさと謎を含む面白さ。
ハマると抜け出せない中毒性。二人には感謝しかない。

え？　そこまで言うけどさあ。解散したのにどうやって観ろって言うの？
そこなんです。

2020年を持って解散したラーメンズですが、公式でコントを観ることができるのは余りにも有名。その数なんと１００本。

しかも観れば観るほど広告収入が日本赤十字社に入る。
ビスコは美味しくって強くなるけどラーメンズは面白くって為になる。もう彼らに恋するしかない。皆SUKIになっちゃうよこんなの。

是非観て欲しい、そしてラーメンズについて語りたいので１００本の中でも好き、且つ真似て遊んでいるもの10本挙げてみました。

観る、は解るけど真似？そういやタイトルにもなりきるって書いてたけど、どういうこと？

お教えしましょう。実は！ラーメンズのコントはやり取りを真似したくなるものが多いんです！
それくらい言葉のチョイスとリズムが良いんだ！
観て楽しい、なりきって楽しいんだ！！だからとりあえず付き合ってください！

それではどうぞ。

①本人不在

「受信料、払ってください！」「ウチは何も、受信してない！」のフレーズから始まるこのコント。
偽物の徴収人の二人が受信料を取り立てる為の練習をひたすらするのだけど、これがまあ面白い。

「分かってないなあ、こっちもプロなら向こうもプロだ」
「踏み倒しの？」
「プロ。だからこっちもその上をいかないと」

この感じで凄腕の徴収人・小林 (ニセモノ)にまだ不慣れな徴収人・片桐(ニセモノ)が教わる形でシミュレーションを繰り広げられる。

二人のやりとりにゲラゲラ笑うほかない。テンション高く真似すると吉。

②マーチンとプーチン・③マーチンとプーチン2

マペットのマーチンとプーチンが軽妙な会話を繰り広げつつ、皮肉交じりの歌を歌う。

「♪たまりにたまったストレス」
「♪癒しに温泉行きました」
「♪使った時間と往復時間が」
「♪かえってストレスためてゆく」
「♪見て見ぬふりする」
「♪器用な人間」

「♪悩んで悩んで悩んで」
「♪一日休んでまた悩む」
「♪悩み過ぎてることにまた悩んで」
「♪人にしゃべったら気が済んだ」
「♪悩んで快適」
「♪器用な人間」

おおう……耳に痛い。そして軽快な調子のリズム。こんなの真似しちゃうじゃないですか。

「何吸ってるの？」
「キャメルっていうラクダ味の煙草！」

「地震と雷と火事と親父、どれが一番怖い？」
「己の才能！」

真似しちゃいますねえ……。

④ハイウエスト

この世界感。意味の解らなさ、そして面白さ。
映像のサムネで解るけれど片桐仁がとにかくハイウエストなんです。

ひたすらハイウエストに関するクイズで笑わせる手腕よ。
途中から小林賢太郎が出てきてまた訳の解らないハイウエストクイズが挟まったかと思えば投げっぱなしのあだ名クイズ。（謎は後程解ける）

そして放送事故みたいなハイウエストになった小林がまた面白いんだ……。

内容とは関係ないのですが、私はホットペッパー系のHNをハイウエストにしてて「ハイウエスト様」と呼ばれたことがあります。

⑤study

万引き犯の小林が、訳が解らない、でも不思議と説得力のあるヘリクツを捏ねて店員の片桐から「許し」を得ようとするこちらのコント。

「人間は、何も克服できないままに消えていきます。だから私も、この手癖を克服できないままに消えてきます。ただ、それだけのことです。それだけのことに対して、何故店長を呼びますか？」

「この広い広い宇宙の中で、私の自宅と、この警備室との距離なんて、もはや“ない”んです。だから、もう私は帰っていいんです」

「……この人……頭がおかしいよう……」
観ている人間は片桐の台詞に全員頷くと思う、それくらい小林のヘリクツが炸裂します。

「どうして、分かって頂けないんです」
「スタディー　イズ　ノット　スタディー」

いやあ、訳の解らなさが楽しい。真似して更に楽しい。

⑥金部

大学の古株らしき二人が交通量の調査のバイト中、【最後の大学祭でボロ儲けしよう】と企む。そんな内容なんですが。

金しりとりに片桐の何事もなかったことにムーブ。
「俺にかかればモノの数なんてどうにでもなる」な小林の金クイズ。
二人の掛け合いで愉快な気持ちになる作品。
更に更に「お金が欲しけ～りゃ金部に入れ」で始まる金部のテーマ。

うちにはテレビはありません
あるけど見てはおりません
ベランダにあるパラボラは
宇宙人からの返事～待ち

この部分の畳みかけが好きでしょっちゅう歌ってしまう。

⑦不透明な会話・⑧条例

これは続けて見てほしい。っていうか公演でも続けての演目だった。

不透明な会話：
小林が言葉遊びをしようとするのだが、片桐が悉く思ってたんと違う解釈をしまくり「ん？」となる、の繰り返しでジワジワ笑わせてくれる。
途中「お前みたいな奴が○○条例が出たら～」みたいな会話が挟まれるのを覚えておいて欲しい。

条例：
不透明な会話での会話を思い出して観ると更に楽しい。

条例が、出るのだ。その条例に合わせて条例がない時の様子との対比が演じられていく。
「条例が、出た」
の度にクスクス、にやにやしながらコントを見守れる。この愉しみよ。

因みにラーメンズ好きの友人と役割分担してめっちゃ真似します。最も真似しがいがある作品かもしれない。

⑨やめさせないと

タワーマニア同士仲良くルームシェアしている片桐扮する鶴ちゃんと小林。
しかし鶴ちゃんが他の友達たちとキャンプに行くと言い出した！
それが嫌で仕方ない小林が「やめさせないと！」と奮闘するコント。

小林(自意識過剰過ぎてスタバに入れない)が集合時間が変わったと嘘を吐き、鶴ちゃんに変装して「代わりにキャンプに行ってやるー！」
って流れなのだけど、途中で入れ替わって片桐が演じるので見た目が完璧に鶴ちゃんで会う人会う人に声を掛けられ、知らない一面を知っていくのが面白い。

そして小林が演じてる設定なので慣れないスタバにしどろもどろ。
でもなんとか鶴ちゃんの情報をもとに、キャンプに参加して……。

「負の奇跡」からオチまでの流れも大好き。いやあ、ラーメンズって本当に良いものですね。

⑩バッハ

みんな大好き片桐演じる【バカ柳さん】の魅力を十二分に感じられるコント。
叔母のバッハに就職先を世話してもらう予定だったけれど、大手に就職が決まった小林。
なんとか面接に落ちるために「面接に落ちることに関しては俺の右に出る奴はいない」と言い切るバカ柳さんにアドバイスを得るのだが……。

ってな内容なんだけどバカ柳さんの無茶なアドバイスと小林の突っ込みが畳みかけてきて疾走感に痺れる。

特技：途方に暮れること
資格：殺しのライセンス
志望理由：雰囲気
「出社は気が向いたらお昼ごろ。
二時間木刀で素振りした後、アップルパイを
焼いては捨て！焼いては捨て！」

こんな感じの指導。うん、絶対落ちるやつだ。

公式で観られる100本の中には入っておりませんが、
片桐教習所の「機械の体なんていらないよ！」「ともこも良い女なんだよな……」
現代片桐概論の「人間よりカモノハシに近いのではないか……」「そう、グァテマラだな」
タカシと父さんの「見ろよ父さんの365日に一度の舞を～」「アブね！アブね！」辺りの真似も良くします。

さあ、よく観てよく聴きよく覚え、レッツ！ラーメンズ！

まずは一人で、仲間ができたら二人で配役を決めてやってください。最高に楽しい時間を約束します。

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