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「ボーはおそれている」


TOHOシネマのポスター巨大すぎて怖い

 楽しみなような怖いような気持ちで公開を待っていたアリ・アスター監督「ボーはおそれている」を観たので感想を。

 過度な心配症でいつも不安に苛まれている主人公ボーの脳内をずっと見せられているような3時間に「気が変になりそうなのはこちらの方です。」と言いたくなりますが、後から思い返すと結構笑えるシーンもあったり意外と楽しんでしまったことが恐ろしい。(全裸で車に轢かれるシーンは漫☆画太郎先生みたい)外はもちろん家の中ですら安心できないし、落書きの文字すら自分を攻撃しているように見えるって生き地獄。演劇やアニメーションなども取り入れつつ、一応「ボーが母親に会うまでの道行」という筋はあるので想像より見やすい親切設計。好き勝手やっているようで、ちゃん観る側のことを考えていのるはさすが。

 「ヘレディタリー」「ミッドサマー」もそうですが、いつも家族と何があったんだ?と謎は深まるばかり。家族は時に呪縛ともなり、それから逃れられない恐怖やどこへいっても安住の地がないという苦しみを悲喜劇として描き続けるその一貫した姿勢が好きです。「見た人が不安な気持ちになるといいな」という監督の正直な言葉も、安易に「感動や勇気を与えたい」という人よりは信頼できる気がします。次の作品は西部劇らしく全く想像がつかないけれど楽しみです。

 さて、2月22日は「猫の日」ということで、猫好きから金銭を巻き上げようと様々なキャンペーンが行われる昨今。見出し画像は、そんなものには騙されないと言いつつ買ってしまったukaのcat studyのキジトラキャッツアイ。売上の一部は保護猫活動に寄付されると聞いては無視できない。ミケのラメも可愛かったのですが、キジトラはマグネットネイルで「付属の磁石を近づけると鉄粉の動きでニュアンスが変わる」というのに惹かれました。猫好きのお友達にプレゼントしても喜ばれそうですね。ネイルの周りのシールはプラザにて。猫の他に犬やハムスターもあって可愛いです。

 おかゆ嬢は食欲がやや落ちて心配になる時もありますが、今日はモリモリ食べてくれてホッとしました。どうか皆健やかであれ。