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ベスト映画2020

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 あと少しできっと誰もが大変だっただろう2020年が終わろうとしています。来年は少しでもいい年になるよう祈りつつ、総括シリーズ第4弾今年のベスト映画を勝手に決めます。

 コロナ禍で思ったように映画館に行けなかったので、Netflixやアマゾンなどの配信に助けられつつ観た新作映画は42本。だいたい年間60本平均だったのでだいぶ減ってしまいましたがその中から5本選びました。

1位「ストーリ・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語」

 ただの古典の映画化にとどまらず、現代的なエッセンスをきちんと入れ込んだラストシーンが素晴らしい。キャストはじめ監督のグレタ・ガーウィグの才能がいかんなく発揮されていた。

2位「燃ゆる女の肖像」

 緻密に計算された絵画のようなシーンに音楽の使い方、主役二人の関係にメイドのソフィーが加わることでただの恋愛映画に収まらなかったところが新鮮。

3位「はちどり」

 韓国映画の新しい風。先生と主人公の関係の描き方が丁寧でよい。

4位「ブックマート 卒業前夜のパーティーデビュー」

 エイミーが同性を好きなことに悩むのではなく、どうやって振り向かせるか?といういたってフラットな視点で描かれていて好感が持てた。シモネタと笑いと涙のバランスが絶妙。

 ということで、4位までは「シスターフッド映画」という視点で選びました。「女の敵は女」ではなく、色々考え方の違いはあるかもしれないけど助け合って行こうよ!という女性同士の絆を描いた秀作が今年は多かった印象。

5位「TENET テネット」

 わからなくても面白いし、わかるともっと面白い。繰り返し観ることを考えた非常に配信向けの作品。でも、こういうのはやはり劇場で観たほうが楽しいかな。

 さて、今年は大手の映画会社が新作を配信に切り替えたり映画業界も大きく変化していきそうな予感がします。そしていったいいつ「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」は公開されるのだろうか・・・あれこそ劇場で観ないと意味がないのでどうか来年こそは!

 年明けは「新感染半島 ファイナル・ステージ」ジョン・ウォーターズ監督お気に入りの「Swallow/スワロウ」「シン・エヴァンゲリオン劇場版」と観たいものが目白押し。ワンダーウーマンもMankもまだ観ていないので、様子を見つつ映画館にまた通えたらいいなと思います。

 東京は緊急事態宣言が再び出そうな状況になってきてしまいましたが、皆様お身体に気をつけてよいお年をお迎えくださいませ。この一年お付き合いくださり、ありがとうございました。

☆見出し画像は、今年最後のカルパシでいただいた北インドのターリーです。