「バティモン5 望まれざる者」
前作「レ・ミゼラブル」に続きパリ郊外の移民を描いたラジ・リ監督の「バティモン5 望まれざる者」を観たので感想を。ちなみに「バティモン5」とは労働者階級の移民家族たちが暮らす団地の一画のことで、その再開発計画をめぐって起こる行政と住民の闘いを描いています。
冒頭の亡くなった女性の棺を団地から外に運び出すシーンだけで、彼らの居住環境がいかに酷いものかが伝わってくる演出が素晴らしい。前作同様まるでドキュメンタリーを観ているような気分にさせるリアルな人々の姿と緊張感で、クリスマスのシーンには怒りと悲しみが込み上げてきました。行政の中にも移民出身者がおり、移民の中でも優遇される人とそうでない人がいて、決して単純な二項対立ではなく一枚岩でもない。排除しようとする人、それに対し暴力を使って反発しようとする人、暴力でなく対話を試みようとする人、それぞれの立場が描かれ現実問題の複雑さを感じました。「いい解決策が見つかってよかったね」という安易なまとめ方をしないところがよかったです。
ついでに先日行った代々木公園のトルコフェスティバルのことも。残念ながらかなり小規模で、それらしいお店は数える程。あとはトルコとは関係ないお店が多く、見出し画像のサバサンドとキョフテを買ってベンチでいただきました。本当はひよこ豆のピラフが食べたかったのに、まだ準備中という残念続き。まぁそんな時もある。今週末のスリランカフェスは盛り上がりますように。
トルコといえばケバブですが、以前スーパーの入口脇にあるケバブ屋さんでおつまみケバブを買ってケバブパーティーしたら楽しかったのでまたやろうとおもいます。(ピタパンは成城石井で売ってる)
梅雨入りしていないのに、梅雨明けしたようなお天気ですが皆様熱中症などにはお気をつけて。