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「PERFECT DAYS」


 元旦はお雑煮を食べて大国魂神社に初詣へ。例年よりスムーズに参拝できてよかったと帰宅してのんびりしていたら、地震のニュース。お屠蘇気分などあっという間に吹き飛んでしまい、2024年はどうなってしまうのかと暗澹たる気持ちに。でも私が暗い顔していたところで誰も助からないので、募金などできることをやりたいと思います。人に対する支援はもちろんですが、猫と暮らす身としては災害救助犬派遣やペット支援などへの募金もできるようなのでそちらもするつもりです。

 さて、お正月のことなど簡単に。今年のガレット・デ・ロワはメゾン・ランドゥメンヌのペカンエラブルにしてみました。ピーカンナッツクリームにほんのりメープルシロップの香りがして美味しかったです。フェーブは「童話コレクション」の白雪姫が食べたりんご。

 映画初めはヴェンダースの「PERFECT DAYS」。ヴェンダースはそんなに好きというわけではなかったのですが、これはまさに映画初めに相応しい穏やかでじんわりと沁みてくるような良い作品でした。
 淡々と繰り返されるトイレ清掃員平山の日常。それが様々な人と関わることで少しずつ変化していき、寡黙だった平山が泣いたり時には慌てたりする様に見入ってしまいました。彼が撮り続ける「木漏れ日」のように、2度と同じ日なんてないのです。時計をつけるだけで、「ああ今日は休日なのだ」と分からせる細かい演出も効果的。ほんの一瞬しか出てこないキャストもいちいち豪華で実はあの人が!という発見も楽しかったです。特に古書店の店主は、ああいう人いそうだなとニヤニヤしてしまいました。
 それぞれ住む世界が違ってもそれが交わることだってあるはず。どちらがいい悪いではなく、それぞれの世界がちゃんと尊重されるような社会であったらいいなと思います。セリフが少ない分、音楽が重要な役割を果たしている映画でもありました。

新年早々病院に連れてこられてご立腹

 三が日も過ぎ、おかゆ嬢を定期検診へ。エコー、血液検査共に問題なしでホッとしました。投薬の影響が出やすいのはむしろこれからだと思うので、油断せず引き続き全力で飼い主を遂行していく所存です。相変わらずのブログですが、2024年もお付き合いいただけたら幸いです。