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「ラストナイト・イン・ソーホー」

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 大好きなエドガー・ライト監督×アニャ・テイラー=ジョイということで楽しみにしていた「ラストナイト・イン・ソーホー」の感想を。

 渋谷のホワイトシネクイントには実際映画で使われた衣装が展示してありました。(隣のネオンサインは大好きなKLOKAによるデザインというのも嬉しい。)アニャ演じるサンディが伝説のクラブ「カフェ・ド・パリ」でこのドレスを着て踊るシーンが最高にキュート。60年代ファッションや音楽、名作ホラーへのオマージュなど監督のこだわりと愛が詰まっているのはいつもどおりなのですが、今回は一味違うと思ったのは女性を主人公にその怒りや哀しみを描いていること。「ホットファズ」「ショーン・オブ・ザ・デッド」など、おじさんがはしゃいでる作品のイメージが強かったのでこれは新境地なのでは?(ツッコミどころのある脚本、暴力や性的搾取をホラーとしてエンタメ化しすぎているとか、おしゃれな演出できれいにまとめてしまっているところは賛否が分かれるのでしょうが)

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 ホラーやミステリーの要素はありつつも中心にあるのはシスターフッドで、サンディの気持ちに寄り添うエロイーズの姿に最後は泣きそうに。私もサンディを抱きしめてあげたい!ショービズ界で成功しようとする女性、夢、金髪のサンディとブルネットのエロイーズという組み合わせは「マルホランド・ドライブ」のようにも感じられて面白かったです。エロイーズ役のトーマシン・マッケンジーは「ジョジョ・ラビット」もよかったけれど、ますます輝きを増していてこれからも大活躍しそう。ジェーン・カンピオンの新作「パワー・オブ・ザ・ドッグ」にも出ているのでそちらも観るつもりです。

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 60年代が舞台だったので、届いたばかりのSOWAのベロアのフレアパンツを履いていきました。(フレアパンツは60年代から70年代に流行したイメージ)毎回ではないけれど、観に行く映画のイメージで当日のお洋服を決めたりするのも楽しいものです。

 12月は「偶然と想像」「世界で一番美しい少年」「劇場版 呪術廻戦0」「キングスマン:ファースト・エージェント」など観たい映画が目白押しで嬉しい悲鳴です。