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新旧「推し」対決

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 映画の感想2本まとめて。まずは「シャン・チー/テン・リングスの伝説」から。ちなみにアメコミはそんなに詳しくないので、好きな人が出ていたり面白そうだと思ったものだけ観るくらい。最初に映画館で予告編が流れたときは「へ〜アジア系が主役のマーベル映画って珍しいな」という程度だったんですが、よく観たらあのトニー・レオンが出てる?!と思わず二度見。トニーといえば、高校時代のわたしのアイドル(今で言う推し)。ちょうどウォン・カーウァイ監督「恋する惑星」がヒットしていて、当時の私は夢中になったのでした。そんなトニー様もアメコミに出るようになったのね・・・と色々感慨深かったです。それなりにアクションをこなしつつ、愛するものを亡くした男の悲哀を感じさせる演技はさすが。

 主役のシャン・チーはもちろん妹のシャーリン、シャン・チーのおば役のミシェル・ヨー姉さんまでキレキレのカンフーとワイヤーアクションは二周回って新鮮に感じられました。もちろん見事なドライブテクを披露するオークワフィナも最高。ラストはまるで日本昔ばなしとドラゴンボールのようで派手で楽しかったです。「アジア女性といえば黒髪ボブ」とか「アジア人はカラオケ好き」とか少々ステレオタイプな描き方は気になりましたが、続編もあるようなので観てもいいかな。(歌う曲はどうせなら「ホテル・カリフォルニア」ではなく「夢のカリフォルニア」がよかった)きっとそちらでテン・リングスの謎も明かされるのでしょう。

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 次は私の現在のアイドル(推し)マ・ドンソク兄貴が出ている「白頭山大噴火」です。

 今回はいつもの肉体派ではなく、地質学者役の知性派兄貴が観られるという点ではレア。アクションは「エターナルズ」まで楽しみにとっておきます。「新感染 ファイナル・エクスプレス」同様、韓国パニック映画の王道とも言える無能な政府、複雑な国際情勢、夫婦愛、家族愛、男の友情がこれでもかと詰め込まれていて、ツッコミどころもあれどそれがあまり気にならない疾走感。

 昔はそんなに好きじゃなかったイ・ビョンホンも「悪魔を見た」あたりからだいぶ見方が変わりました。哀しい悪役が似合ういい俳優さんですね。ちょっと頼りないけど心は熱い「お嬢さん」のハ・ジョンウもよかったです。

 見出し画像の梨は右がスーパーで買った幸水、左がこの時期になると駅の売店で売りはじめる地元の梨です。幸水より大きくて甘く数が少ないため、この時期は梨争奪バトルが勃発しがち。ホームサウナで外気浴していたら青いトンボが飛んできて、かすかに金木犀の香りもしてすっかり秋の気配。とはいえ涼しかったり暑さがぶり返したりなので、皆様ご自愛くださいませ。