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ムービー・ドント・ダイ

 「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」以来2ヶ月ぶりの映画館、しかもジャームッシュのゾンビ映画「デッド・ドント・ダイ」なんてもうそれだけで嬉しくて嬉しくて。一応郊外のシネコンを選んだので席にも十分余裕があり、検温などしっかりと対策もされていたので安心して観ることができました。

 さて、ゾンビ映画としてみると少々物足りなさもありますが随所に散りばめられた小ネタ、豪華すぎるキャストによるクセが強めの面々を観られただけで幸せ。特にティルダ様演じる葬儀屋ゼルダが日本刀を振り回す姿が最高でした。(あんな展開になったのも彼女なら何の違和感もない。)ガソリンスタンドのオタク店員を演じたケイレブ君もぴったり!

 ゾンビたちが死んでもなお生前好きだったものから逃れられない「物質主義」なのも皮肉が効いていました。(特にWi-Fiゾンビとコーヒーゾンビが好き)私だったら「ヴィヒタ・・・ヴィヒタ・・・」とつぶやきながら彷徨う、サウナゾンビになるのだろうか・・・。

 ゆるくて笑えるゾンビ映画なので、ジャームッシュ監督ファンはもちろん、怖いのが苦手な方にもおすすめです。映画館が死んでしまっては困るので、「ムービー・ドント・ダイ」の精神でこれからも最大限気をつけながら通い続けたいです。