見出し画像

「哀れなるものたち」


 あの奇才ヨルゴス・ランティモス監督×エマ・ストーン再びということで楽しみにしていた「哀れなるものたち」の感想を。フランケンシュタインや神話の要素が散りばめられたターセムのような色彩のファンタジックな世界観、ヴィクトリアンに少女性とパンクを加えたような主人公ベラの衣装、不協和音のような音楽、エマ・ストーンの新境地とも言える演技はぜひ大きなスクリーンで観て欲しい素晴らしさ。

 胎児の脳を移植され本能のまま生きる少女から様々な人と出会い外の世界を学び知性を持った自立した女性へと成長していく姿は、本能を忘れ「哀れなるもの」になってしまった人間にとっては時に危うくそして眩しいものでした。性的なシーンも多くそこは賛否が分かれるところでしょうが、あくまで主体はベラで「自分の身体は自分のもの」という信念が貫かれていて私は嫌な気分にはならず。(エマ・ストーンは製作にも関わっていて、きちんとした話し合いのもと撮影が行われたのだというのもちゃんと伝わってきた)

 ヨルゴス・ランティモスにしては結構笑ってしまうシーンもあるし、諸悪の根源の顛末には「あんな奴には草でも食わせておけ!」と胸のすく思いがしました。まさか彼の作品でこんな爽快感を味わえるとは。

衣装はどれも素敵だけど、特にこのプラダみたいな制服が最高

 先日渋谷西武を通ったら、パネル展をやっていました。ハイソックス使いやブーツの合わせ方もツボ。エマ・ストーンはアカデミー賞も確実なのでは?

ジャーマンブランチ、ビアセット。

 興奮気味に映画館を出て喉の渇きを感じ、いつものベルクでビールを。いい映画の後のビールほど美味しいものはないですね。ここのレバーパテは本当に美味しくて、苦手だったレバーが大好きになったきっかけでもあります。

私はカレーバターライスが好き

 個人的朗報。ピカデリーに行く途中の新宿紀伊國屋地下街で見つけたポスター。あのモンスナックが元の場所に帰って来てくれるなんて。移転先は駅から少し遠かったのでまた通いたいです。
 見出し画像はごきげんなおかゆ嬢。2月の定期検診も問題なく経過良好です。少し便秘気味なのはシニア猫あるあるなのでやむなし。夫がぎっくり腰になったり心配事は尽きないけれど、先月より明るい気持ちで過ごせたらいいなと思っています。