見出し画像

「パブリック 図書館の奇跡」

画像1

 見出し画像は熱帯夜のお供に食べているパピコの地中海レモンです。すっきりしていて低カロリーで炭酸で割っても美味しそう。買いだめしたい。

 さて「パブリック 図書館の奇跡」を観たので感想を。主演のエミリオ・エステベスが監督もつとめていて、正直こんなにいい俳優で監督の才能もあるとは知らなかった!

 シンシナティの公共図書館に立てこもったホームレスたちと図書館員スチュアートの一夜の出来事が、ほぼ図書館内で描かれるのに臨場感があって最後まで飽きさせない。私にとっての図書館は調べ物をしたり静かに勉强したりするところですが、行き場のない人たちにとっての避難所的役割もあるということに気付かされハッとしました。

 権利と権利のぶつかり合いや、「公共性」の意味と重要さ、貧困、薬物中毒、差別・・・と様々な問題をユーモアを交えつつ分かりやすく描いているので老若男女問わず観てほしい。(冒頭のあのシーンがあんな風につながるとは!と爆笑してしまったのでなるべく前情報を入れないように)権力に対して暴力ではなく、ユーモアと知性で対抗することの強さと小気味よさを感じるラストがとてもよかったです。あれですべてが解決するわけではないけれど、声を上げることって大切。

 最近、宮下公園のホームレスを追い出して作ったMIYASHITA PARKがオープンしたことにモヤモヤした気持ちを抱いていたのですが、だからといって私が彼らのために何かしたか?といえば何もしていない。炎天下でBig ISSUEを売っているのを見ても素通り。だから怒る資格もないんですよね。それで何か変わるわけではないけれど、今度見かけたら買ってみようと思いました。