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女だって色々

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 見出しの画像は映画と関係ないビヤンネートルの今月のメロンのパフェ。イートインが再開したので行ってきました。添えられたジンが全体を引き締めて、今までで一番美味しいメロンパフェでした。

 さて、映画の感想2本まとめて。まずは「ハリエット」から。公開延期になったことで、「Black Lives Matter」運動が起こっている今むしろタイムリーな内容に。奴隷を次々と開放し、南北戦争では女性リーダーとして活躍したハリエットを描いています。

 彼女のことを恥ずかしながら全く知らなかったので、実話ベースなのと向こう見ずともいえる行動力にただただ驚き圧倒されました。時に強引すぎるようにも見えるけれど、「死か、自由か」という究極の二者択一を迫られるような状況では無理もないかと。緊張感のある逃亡劇の合間に挟まれるハリエットの力強い歌声が心に残りました。(ハリエット役のシンシア・エリボはミュージカル出身なんですね)

 次は監督のグレタ・ガーウィグもシアーシャ・ローナンも大好きなので楽しみにしていた「ストーリ・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語」です。冒頭の嬉しそうに走るジョーの姿に胸が高鳴り、完璧なキャスティングと衣装、現在と過去を行き来する構成、全てが素晴らしい!

 原作も読んでアニメも観てよく知っているはずなのに、大人になって観ると全然違うポイントで泣いてしまったりして新たな物語のよう。「結婚してもしなくても、子供がいてもいなくても、それぞれの選択が尊重されるべき」ということが描かれていて、古典でありながらちゃんと現代的。家族や愛だけでなく、創造することの大切さが伝わってくるラストシーンもよかったです。これはすべての世代が観るべき作品だなぁと思います。

 フローレンス・ピューのエイミーははまり役だったけど、花冠で走り出すシーンもどうしても「ミッドサマー」と重なって祝祭が始まるのでは・・・と不安になってしまいました。(春夏のSimone Rochaみたいな白地にブルーの花がらのケープ姿が最高に可愛いのでそこもチェック!)