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第95回アカデミー賞予想

 「フェイブルマンズ」を観るのがギリギリになってしまいそうですが、第95回アカデミー賞の授賞式も迫っているので今のうちに勝手に結果予想をメモしておきます。

作品賞:「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
監督賞:スティーブン・スピルバーグ「フェイブルマンズ」
主演男優賞:ブレンダン・フレイザー「ザ・ホエール」
主演女優賞:ミシェル・ヨー 「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
助演男優賞:キー・ホイ・クァン 同上
助演女優賞:ジェイミー・リー・カーティス 同上

 今回はアジア勢がんばれ!の気持ちをこめて選びました。感想はあとで書きますが、やはりミシェル・ヨー姐さんに女優賞を獲って欲しいです。そして奇跡の復活劇に弱いのでブレンダン・フレイザーとキー・ホイ・クァン(グーニーズやインディ・ジョーンズの子役として活躍→アジア人には役がまわってこない→一度は俳優を諦め裏方として働く→オールアジア人キャストによるコメディのヒットから俳優復帰を決意→エブエブ出演オファー)にも!

 さて、エブエブの感想を簡単に。カンフーもマルチバースも興味ないから、と言わずにぜひ観て欲しい!確かに色んな次元を行き来したりして目まぐるしいけれど、メッセージは至ってシンプル。人に優しく、人生は後悔の連続だけど今を大事に。
 主人公エブリンの衣装をちゃんと見ていればどの次元にいるかすぐ分かるようになっていて、カオスのようで細部まで計算し尽くされていることに震えました。ちなみに衣装はピーター・イェンセンのモデルも務めていた、スタイリストのシャーリー・クラタ。どれもポップで楽しく、娘が着ていた白い神殿の女神のようなドレスがお気に入り。そしてお父さんの日常着がポロシャツとウエストポーチなのはアジア共通なんだなと笑ってしまいました。(まさかのウエストポーチ大活躍!)エブリンを演じたミシェル・ヨー姐さんは、普通の主婦からカンフーバトルまでなんでもこなせるアジアの至宝ですね。
 国税局で始まって国税局で終わる映画なんてなかなかないし、石同士の会話で泣きそうになる映画にも今後出会うことはなさそうなのでこういう作品がアカデミー賞を席巻したら楽しいなと思います。
 余談ですが、A24の公式グッズがすごく楽しいのでぜひ鑑賞後にでも覗いてみてください。衣装は一部オークションにも出ていて、ウエストポーチが欲しくなってしまいました。
 

 次は「エンパイア・オブ・ライト」です。劇中に出てくる傷ついた鳩のように、心や体に傷を負った人々が再生し旅立っていく物語。とにかく舞台となった海の前の映画館が素晴らしくて、ここで働かせてください!と言いたくなるような美しさ。(閉館した映画館とダンスホールに手を入れたそう)
 主演のオリヴィア・コールマンは本当に「もぎり」が似合っていて、もし日本でリメイクするならぜひ「もぎりさん」こと片桐はいりさんに演じていただきたいです。予想外に辛い話でもあったけれど、映画館で働く人たちがみんないい人なのに救われました。(支配人以外)

 見出し画像はひな祭りとホワイトデーを兼ねて夫が買ってきてくれた「小楽園」の山菓子・富士山です。大好きなKlokaのデザイナーさんが代々木上原にオープンした「桃源郷の土産物屋」をテーマにしたお菓子屋さんで、ずっと気になっていたのです。箱はもちろん、

ショッパーもカードもいちいち細部まで凝っていて最高。

ちゃんと富士山の稜線を再現しているところがマニアック。断面まで美しいですね。上から桜の塩漬けを練り込んだイチゴのガナッシュ、抹茶のケーキ、桜の葉のガナッシュ、抹茶のクランチチョコ。塩気が効いていて見た目ほど甘くない大人のお菓子でした。落ち着いた頃にでもお店でお茶を飲んでみたいです。