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「偶然と想像」「劇場版 呪術廻戦0」

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 濱口竜介監督「偶然と想像」を観たので感想を。ル・シネマにはベネチア映画祭で監督が受賞した銀熊賞のトロフィが!実物を見たのは初めてだったので、映画ファンとしてはちょっと感動してしまいました。

 さて、本作はエリック・ロメール監督の手法をヒントにしたという「偶然」をテーマにした3話からなるオムニバス形式。観た人によって何話が印象に残ったかは異なると思うので、それを鑑賞後に話し合ってみるのも楽しそう。ちなみに私は2話「扉は開けたままで」がお気に入り。

 会話劇が中心ではあるものの、1話の緊張感のある男女の会話にハラハラし、2話で堅物な教授の淡々とした中に滲み出てくる人間性と教え子に魅了され、3話ではまさかの展開に笑い、予想外に生まれた友情にジーンとして最後まで飽きさせない巧みな構成。それぞれのエピソードが、完全に一致はしなくても似たような経験をするかもしれないという絶妙なさじ加減で身近な友人の話を聞いているような気持ちになりました。あまり情報を入れないほうが驚きがあって楽しめると思うので、年末年始にでもぜひ劇場で。(「ドライブ・マイ・カー」に比べて上映館少なすぎるのでは?もっと上映して欲しい)

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 次は「劇場版 呪術廻戦0」です。呪術廻戦は配信でアニメを2周するくらいハマってしまい、映画も楽しみにしていました。劇場版の主人公乙骨先輩は、本編にほとんど出てこなかったので新鮮な気持ちで観られました。

 ただ声がエヴァのシンジくんと同じ緒方恵美さんだったため、どうしてもシンジくんとオーバーラップしてしまい「死んじゃだめだ」のシーンではつい笑ってしまいそうに。自分に自信が持てなかった主人公が心身ともに少しずつ強くなって覚醒するシーンは、魔法少女の変身シーンに匹敵するくらい胸アツ。狗巻先輩の喉は薬局のスプレーで回復するとか知らなかったことも多く、私の推し「グッドルッキングガイ」こと五條先生の活躍も見られたので満足です。そして早くアニメの二期を・・・二期を観せてください!

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劇場でもらった特典の冊子が豪華で、さすが集英社の人気漫画だなって思いました。うちのニャッ骨先輩も興味津々です。(カリカリをねだりに来てるだけ)