ミュージカル『アラバスター』歌詞

アラバスターの聞き取り歌詞です。曲が途切れたりまた始まったりでどこがなんの曲かいまいちわかりませんでした。聞き取りなので重なってるところはあまり聞き取れていません。悪しからず

1幕

M1『序章』

(男・女)Uh-huh… アラバスター
Uh-huh…夜の闇を切り裂いて
Uh-huh…夜の闇を切り裂いて
光が光が光が光が 醜い心照らす

Uh-huh… 光が光が光が光が…

Uh-huh… 光が光が光が光が虚しい罪を暴く
Uh-huh…夜の闇を切り裂いて光が光が光が
狂った魂炙り出す アラバスター

M2『ミスター・ロック』

(刑事)ミスター・ロック ようこそ日本へ
(ロック)ニッポン！
(刑事)美しい国でしょう
(ロック)美しい島だニッポン
(刑事)美しい景色 美しい歴史
(ロック)だが這いつくばって生きる人々はあまりにも醜い

(刑事)ミスター・ロック 貴方は日本を
(ロック)ニッポン！
(刑事)侮辱するのか？聞き捨てならない
(ロック)僕は美しいものが好きだ 美しさを尊(たっと)ぶ
美しい景色 美しい歴史 なにより美しい人を
美しい顔 美しい姿形の人を
君たちニッポン人は自分が美しいとでも思ってるのかい？
(刑事)ミスター・ロック！

M3『アラバスター』

(老刑事)アラバスター！
アラバスター
(ロック)眼には見えない 悪意、憎しみ
呪いを込めて虚無を生み出すアラバスター

M4『テロリスト』

(ロック)見境のないテロル狂気に満ちた暴力
眼には見えない悪意、憎しみ
呪いを込めて虚無を生み出すアラバスター

積み上げられた醜いオブジェ 美への冒涜
美しさを妬み嫌い攻撃する醜い醜い醜い醜い奴らだ

M5『囁き』

(亜美)Ah-ah-ah-ah Ah-ah-ah……
(アラバスター)嘆くことはない堪え忍ぶこともない 眼には見えない光を形にして思い知らせてやれ
眼には映らない 心の傷を癒すために生け贄が必要だ
美しさを削り取り全てを消し去ろう暗黒の地平に葬ろう

M6『亜美の出生とさだめ/凶行』

(亜美)Ah-ah-ah Ah-ah-ah……
(ロック)世界にはいくつもの謎がある 闇に葬られた事件がある
世界にはいくつもの嘘がある 隠しきれないのに誤魔化そうとする
嵐の夜に1人の女が赤ん坊を抱え医者を訪ねた
(小沢)嵐の夜に帽子を深く目深にかぶり顔を隠してその人は来た
医者の証言によるとサングラスにマスク手袋にマフラー長いコートで体を隠す
彼女が差し出す乳飲み子は衰弱している死にかけている
「助けてください、助けてください」
赤ん坊を包んだ毛布をめくるとそこに見たのは皮膚もなく剥き出しの内臓、血管、筋肉
まるで解剖模型のような
(母)助けてください
(ロック)それが亜美 貴女が引き取った娘
(小沢)亜美

(アラバスター)亜美、わかるね？お前のさだめが
亜美、大丈夫だ 私がいるから
この世でただ1人奇跡の子だ栄光の輝きで 温かくまばゆいお前と私で成し遂げよう
人類が今だかつて経験したことのない革命をお前と私でなら叶えられる
理不尽な蔑みから解放される日がくる
革命の狼煙を上げよう

M7『見えない敵(亜美と神父)』

(アラバスター)「正義」私はそれを憎む 「美しさ」それを私は疑う
「善良」私はそれを信じない 「平和」私もそれを望む
だがお前達の意味する平和と私の平和は同じものか
(神父)助けてください 慈悲の心をアラバスター！

M8『断末魔』

アラバスター！

M9『亜美の出生とさだめ rep.』

(ロック)嵐の夜に1人の女が赤ん坊を抱え医者を訪ねた
(小沢)亜美…

M10『美しさって』

(亜美)美しいと愛されて 醜いと罵られる
人の世の良い悪いはただの気まぐれ 好き嫌い

誰か教えて美しさの意味を 美しいと言える基準、定義を
誰が決めるの？美しさの価値を美しくなければ生きてはいけないの？

美しさってなに？眼に映る姿形？
美しいことは良いことで美しければ愛されて
美しいから幸せになれる？美しさこそが絶対の正義？

だけどわたしには人の眼に映る身体がない誰にも見えない
だからわたしは美しくない醜くもないどちらでもない
存在さえしないのと同じ

M11『ここに始まる』

(力仁)ある日現れた俺の妹
突然目の前に現れた亜美

(小沢)見えないものを見えるように
(佐野)見えていたものを見えないように
(サイエンティスト)消してしまえ！身体ごと
消えてしまえ！永遠に

(ロック)決して消えはしない罪の烙印
醜い傷跡 呪われた血筋 おぞましい記憶 肌の色人種
気に入らない！気に入らない望まない全て
(小沢・佐野)色のない 正しく
全て変わる変えてゆける
(小沢)生きて (佐野)死んで

(ロック)変わってみたいそのために
(サイエンティスト)試してみるがいい 命を賭けて

M12『あの子に罪は無い』

(亜美)生まれる前から 生まれたときからさだめに絡め取られ息を殺し生きてきた
(小沢)あの子には罪はない あの子には罪はない
(佐野)これで消せる俺の身体 (母)あの子には罪はない
(佐野)これで救われる俺の人生 (母)あの子には罪はない
(佐野)魂となって俺は復讐の鬼に生まれ変わる
(小沢)あの子には罪はない あの子には罪はない
裁かれるべきはあの男

M13『絡み合う想い』

(アラバスター)亜美
亜美…　(母）亜美

（母）亜美　お母さんを許してね
あなたを巻き添えにした、してしまった
ただ消えていなくなりたかっただけなのに

（アラバスター）亜美、ここにおいで
亜美　私たちだけが見える景色がある
亜美　私たちだけがわかる言葉で囁こう
誰も理解しない理解してくれない　本当の気持ちを聞いてあげる（亜美）知っていたわ　この身体が人と違うこと
知っていたわ　違うものを人は嫌うこと
光さえ通り過ぎるこの身体　誰もが無視して去って行く
立ち止まって手を差し伸べてくれる人がいるともう信じてはいない

M14『透明なこの身体』

(力仁)ある日現れた俺の妹
突然目の前に現れた亜美
不思議な存在だったまるで妖精　（亜美）いっていいかなこの身体が人と違うこと
（力仁）笑うと可愛い無邪気な妹　（亜美）言っていいかな　違うから人と違うこと
(力仁)守ってやりたいと思っていたのに俺がただ1人の愛しい妹

（小沢）亜美お母さんを許してね　（母）許して
(小沢)あなたを守ろうとした　守れなかった
ただ見失い　（母）見失い
（小沢）二度と見つけられなかった

（亜美）透明なこの身体　水よりも風よりも透明なこの身体
闇よりも空よりも透明なこの身体
幼い頃は目に映る世界とわたしは1つに繋がり
世界はわたしに わたしは世界に互いに解け合っていた
いつの日からか眼に映る世界はわたしを冷たく拒んで
世界はわたしを わたしは世界を互いに遠ざけていた
わたしは消えない身体を持つ わたしは見えないわたしはいない わたしはこの世にいらない存在
生きているってどういうことかわからないでも生きているのよここに

M15『ゲン』

(ゲン)波と戯れ水飛沫を浴びれば かすかに君が見える
幻のようででも確かにそこにいる
君は泳ぐ青い海 光に溢れた青い海
海の中に君は光になる
君は光だ

俺たちは疑惑を暴き (構成員)アラバスター
(ゲン)偽善を呪う この世の真実は解き明かしこの世を救う だけど
正しいことなどない世の中で俺たちも正しいとは言えない
痛み(光)と憎しみと復讐に俺たちは狂っていくだけ

M16『始まりをいつも』

(ゲン)始まりをいつも思い返す 亜美
純真無垢な心 真っ白な雪に覆われた心
雪は解けて雨となり涙雨に濡れた心
心しかないお前だから悲しみだけのお前にしてしまった
(亜美)心は消えた 虚しく散った
人に気付かれぬ身体だけがわたしの全て
心がないから人形でいいの
人の言う通りに生きているわたしでいいの

(小沢・力仁・男女)始まりをいつも思い返す小さな家で暮らした日々を
亜美…亜美…亜美
(アラバスター)奇跡の子だ

(力仁)ある日現れた俺の妹 突然目の前に現れた亜美
(アンサンブル)森に近い小さな家で都会を捨てて寂れた町で 始まった閉ざされた生活
(力仁)森に近い小さな家で (ゲン)森に近い小さな家に
(力仁・ゲン)宝石のように隠されて育った亜美
(ゲン)始まりをいつも思い返す

M17『透明なこの身体 rep.』

(亜美)透明なこの身体 水よりも風よりも透明なこの身体

名前を聞いてくれたわ わたしは答えたわ、亜美
初めて知らない人が話しかけてくれた

M18,19『子供たちの犯行/弁護士の死』

(ゲン)弁護士に泣きついても追い返されるだけ
弁護士に張り付いたら弱みを握れるかも
(亜美)透明なこの身体

(小沢・力仁・男女)始まりをいつも思い返す
(亜美)知っていたわこの身体が人と違うこと
(ゲン)母親が出掛けたなら頑張って着いてゆけ
母親に張り付いたら弱みを握れるかも
聞き耳立てて探るんだ 金庫のナンバー盗み見て書類を持ち出しあら探し
出来るだろう？透明だあり得ない
透明人間の犯罪だ

(亜美)名前を聞いてくれたわ わたしは答えたわ、亜美
初めて知らない人が話しかけてくれた

M20『始まりをいつも rep.』

始まりをいつも思い返す

M21『ミスター・ロック rep.』

(男)ミスター・ロック
正義の使者が 守るべき道徳を美しい顔で美しい嘘にあまりにも醜い
ミスター・ロック
天使の顔したケダモノ、悪魔
みそれほめたやつを
自分が認める形でなければ踏み潰しても気にしない
無神経だとでも思ってるんだろう
だからいたぶり苛めて罪の意識の欠片もなく弄んで殺せ ミスター・ロック！

M22『憎悪』

(亜美)美しさってなに？眼に映る姿、形？
美しいことは良いことで 美しければ愛されて
美しいから幸せになれる 美しさこそが絶対の正義

醜く歪んだ心 眼で見てもわからない
醜さを知るのは言葉仕草に溢れる悪意
悪意に晒されて 初めて知る途絶えることのない暴力に満ちた世界
踏みにじり蔑んで殴りかかる 血を流すまで許してくれない
傷つけて嘲笑い足蹴にする 血を流しても許してくれない

残酷で冷たくいやらしい 悪魔を身体の内側に飼う奴らがいる
悪魔の印を見つけ出し 悪魔を根絶やしにしなければ

醜く歪んだ心 眼で見てもわからない
美しいだけの偽りの皮を剥いで 真実の醜さを暴き出そう

2幕

M23『雨の中で』

(亜美)懐かしいけどもどかしい 甘くて苦い遠い日々
共に暮らしたこの家を飛び出して帰り道優しさに背いて裏切った
それなのに夢にみるのはいつも同じ顔ばかり
この眼に映る景色が手に取る前に身体をすり抜ける
通りすぎるだけの景色にわたしの居場所はない
通りすぎるだけの景色は瞬く間に色褪せて時の流れに消え失せていく
(小沢)懐かしいけどもどかしい (亜美)戻れない
(小沢)甘くて苦い遠い日々 (亜美)遠い日々
(小沢)共に暮らしたこの家を 家を
(小沢)帰り道 
(小沢)優しさに背いて裏切った  (亜美)裏切った
それなのに夢にみるのは (亜美)夢をみるのは
いつも同じ顔ばかり

(小沢)貴女と
(亜美)身体に映る景色が手に取る前に身体をすり抜ける 
通りすぎるだけの景色に (小沢)抱き締めたい
わたしの居場所はない (小沢)だけど
(小沢・亜美)通りすぎるだけの景色は瞬く間に色褪せて時の流れに消え失せていく

M24『アラバスター・グラフィティ』

(アラバスター)「正義」私はそれを憎む 「美しさ」それを私は疑う
「善良」私はそれを信じない 「平和」私もそれを望む
だがお前達の意味する平和と私の平和は同じものか
(男・女)助けてください 慈悲の心をアラバスター！

(ロック)見境のないテロル 人は恐れる
狂気に満ちた暴力
眼には見えない悪意、憎しみ
呪いを込めて虚無を生み出すアラバスター

積み上げられた醜いオブジェ 美への冒涜
美しさを妬み嫌い攻撃する 醜い醜い醜い醜い奴らだ

(亜美)美しいと愛されて 醜いと罵られる
人の世の良い悪いはただの気まぐれ 好き嫌い

(アラバスター)亜美、わかるね？お前のさだめが
亜美、大丈夫だ私がいるから
この世でただ1人奇跡の子だ月光の輝きにて 儚くまばゆいお前と私で成し遂げよう
人類が今だかつて経験したことのない革命をお前と私なら叶えられる
理不尽な蔑みから解放される日がくる
革命の狼煙を上げよう

M25『復讐の連鎖』

(ゲン)正しいことなどない世の中で俺たちも正しいとは言えない
怒りと憎しみと復讐に俺たちは
「亜美は…狂っていくだけ」

(ロック)ニッポン人！ニッポン人め！
不細工で不格好 曖昧な態度に愛想笑い 意味不明の逆ギレ野郎
サイコを生み出すおぞましい国

(力仁)ロック！ロック・ホーム！傲慢で卑劣だ
横柄な態度でせせら笑う 人権無視の差別主義者
サイコに違いない おぞましいやつ
（力仁・ゲン）亜美　助け出したいんだ
亜美　大切な　（力仁）妹　（ゲン）人
（力仁・ゲン）もしかして俺が　引き留められたんじゃなかったのか
もしかして俺が　引き返せと言えたんじゃなかったのか
どうしてどうしてこんなにも無力で大切な人を救うこともできずに
手をこまねいて何もしないでじっとしているだけなんだ！

M26『本当に美しいもの』

(アラバスター)本当に美しいものがこの世にあるものだろうか
本当に美しいものを求めて世界をさまよい

M27『籠鶴瓶』

（アラバスター）苦痛に耐えかねて
（佐野）苦痛に耐えかねて俺は
（アラバスター）逃げ出した　惨めな　（佐野）俺は
（アラバスター）醜い身体を引きずり　（佐野）引きずり
（アラバスター・佐野）復讐の旅に出た

（男たち）女の名前は
（八橋）八橋礼子
（男たち）仕事は
（八橋）女優
（男たち）一目惚れだった

（八橋）人は言うわ落ち目の女優
だからオリンピックの英雄とデート
英雄の名前は　
（アラバスター）佐野次郎

M28『本当に美しいもの rep.』

(アラバスター)憎み続けよう

M29『ロック』

(ロック)美しいものだけがこの世に生きる価値がある
美しいものだけを眺めて生きる喜びに身を委ね肌を浸し心行くまで溺れよう

誤魔化すなよ
綺麗なものの方が汚いものよりいいだろう？
正直に言えよ見た目だけを愛し歪さを嫌い呪うだろう？
見映えの良さにうっとりすれば心地よくのぼせてしまうだろう？
みんな同じだ
だから
美しいものに跪き従え顔を上げるな
這いつくばれ生きる価値のない醜いものども！
美しさを崇めて自分を恨め
美しさこそが神の御業だ
醜いやつらはみんな滅びればいい