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【ストーリー】:ラノベ作家によるソシャゲシナリオ用語集5

第5回目は『ストーリー』に関してとなります

※初めての方はこちらからお読みくださるといいかも。

①【一般的な意味】ソーシャルゲームにおけるシナリオの全体像をつかみたい方。
②【一歩踏み込むと】ソーシャルゲームの運営にかかわっており、シナリオ方面の知識を増やしたい方。
③【ソーシャルゲームシナリオを創作するラノベ作家向け】ソーシャルゲームのシナリオ執筆に関わっているライター、ディレクターの方。特にソーシャルゲームシナリオに興味をもっているラノベ作家に向けたもの。

今回の用語【ストーリー】

①【一般的な意味】

 文章を構成して、ユーザーに感動やときめき、ハラハラやドキドキを届けるテキスト群。

 ソーシャルゲームでは、
・メインストーリー(メインシナリオ)
・キャラクターストーリー(キャラクター親密度シナリオ)
・イベントストーリー(イベントシナリオ)
・カードストーリー(カードシナリオ)
 など、複数のストーリーが搭載される。

 ここでは、単にストーリーと言った場合、当該ゲームの世界観や、主人公の目的の解決などが語られる、物語のメインフレームとなるテキスト群(つまり、メインストーリー)のことを指す場合が多い。
(ですがとりあえず近項目は、網羅的なストーリーを解説します)

②【一歩踏み込むと】

 ライター的に『ソーシャルゲームのストーリー』を深掘りして要素分解すると、
(A)『世界観と主人公の目的の進行度を語るという要素』と、
(B)『キャラクターの魅力を語る』
という要素に分けられる。
ゲームにもよるが、おおよそ

メインストーリー(A)8:(B)2
キャラクターストーリー(A)1:(B)9
イベントストーリー(A)3:(B)7

のようにそれぞれ役割によって配分が変わってくることが多い。
(カードシナリオはキャラクターの魅力を知ってもらい、愛情を深くしてもらう割合がとても高いため、おそらく、(B)に全振り気味)

③【ソーシャルゲームシナリオを創作するラノベ作家向け】

 ラノベ作家にとっては、この各シナリオに対する『世界観と主人公の目的の進行度を語るという要素』と、『キャラクターの魅力を語るという要素』の割合を、都度、くっきりとシナリオディレクターと共有し、実戦することができると、運営サイドと歯車がかみ合って、いい感じのお仕事ができる。

 最初はこの配分を意識し続けることは難しいと思うが、慣れると、実はラノベより楽しい部分だったりもする。

 ラノベの場合、気に入ったキャラを深掘りしていくストーリーなどは本ヒロイン以外本編に入れ込みづらいが、ソーシャルゲームの場合、きちんとそのキャラクターの魅力だけを描ける枠(=キャラクター親密度シナリオ等)を設けていることがほとんどなので、そう考えるとかなり楽しい作業となり、培ったスキルも存分に発揮できるはず。

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今回の用語【ストーリー】のまとめ

・ソシャゲには、ひと口にストーリーと言っても、色々な種類がある。
・そのストーリー種によって、役割が決まっている場合が多い。
ゲームによってその割合は違うので要確認。
・シナリオディレクターはその割合をライターに意識的に共有するといい感じ。

 以上です。
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