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【メインシナリオ】:ラノベ作家によるソシャゲシナリオ用語集6

6回目は『メインシナリオ』についてとなります。

※初めての方はこちらからお読みくださるといいかも。

①【一般的な意味】ソーシャルゲームにおけるシナリオの全体像をつかみたい方。
②【一歩踏み込むと】ソーシャルゲームの運営にかかわっており、シナリオ方面の知識を増やしたい方。
③【ソーシャルゲームシナリオを創作するラノベ作家向け】ソーシャルゲームのシナリオ執筆に関わっているライター、ディレクターの方。特にソーシャルゲームシナリオに興味をもっているラノベ作家に向けたもの。

今回の用語【メインシナリオ】

①【一般的な意味】

 ゲームに実装されたシナリオの一つ。
 ゲームによって呼び方は様々だが、主にゲームのベースとなるストーリーが展開される
 ラノベでいうと文庫本そのものの内容に相当するイメージ。

②【一歩踏み込むと】

 世界の謎や、主人公の大きな目的が解決されたりする中で、ユーザーの好奇心をぐいぐい引っ張っていくことがメインシナリオに期待された役割ともいえる。

 基本、ゲーム進行によって解放されるため無料で読める部分だったりするので、課金要素でしか読めないシナリオとの作成リソース配分が難しい。

③【ソーシャルゲームシナリオを創作するラノベ作家向け】

 メインシナリオは比較的、キャラクターの魅力というよりは、ゲームが持つ世界観、目的の推移=メインフレームを語るストーリー部分に焦点が置かれている。

 その意味では、一番ライトノベルに近く、違和感なく執筆できると思うが、ゲーム会社から一本釣りで抜擢されないかぎり、メインシナリオを任されるにはだいたい1年から2年くらいのゲームへの理解と場慣れ、信用、クオリティ実績の蓄積などが必要なようす。

 さらにメインシナリオ全体のプロットや、世界観構築などを任されるともなると、これはもう運を天に任せるしかない感じ。企業にぜひ一本釣りしてもらいたい。

 同ゲーム内の他シナリオの比較となるが、メインシナリオは世界の秘密に迫ったり、大きな敵と対決する(ために行動するなど)非日常的なピンチやチャンスがダイナミックに描かれることが多い。
(反対に、キャラクターシナリオやイベントシナリオは、キャラクター中心の魅力を描く日常回が多い)

 ゲームによっては時制に注意する必要がある。
 リアルタイムにシナリオが開放されていくゲームももちろん多いが、ゲームによってはメインストーリーの時系列が、これまでの過去に起こったこととして描かれることがある。
 なので、同ゲーム内の他シナリオとのキャラクター性に注意が必要なこともある(リアルタイム進行しているイベントシナリオでは仲が良いが、過去を描くメインシナリオではツンツンした描写等)。
 特に主人公や他メンバーとの親密度に注意。

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今回の用語【メインシナリオ】のまとめ

・メインシナリオはゲームの骨格となるシナリオであり、同時に無料で読める部分なので構成への配慮にソシャゲならではの工夫が必要
・ゲームの進行の動力源でもあり、ユーザーの期待感は高い。
・比較的、非日常的なピンチが描かれることが多い。
・他のシナリオやキャラクターとの時制に気を配る必要な場合がある。

 以上です。
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